「丸く収まる」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「丸く収まる」とは?意味と使い方

この記事では、「丸く収まる」の意味を分かりやすく説明していきます。

「丸く収まる」とは?意味

もめ事の調和がとれて解決すること、争いを避けてかどを立てずに穏やかにすませることです。

丸くは丸いのことで、丸いには、穏やかである、円満であるという意味があります。

収まるは落ち着いた状態になることです。

こういったことから「丸く収まる」は、もめ事の調和がとれた状態で解決するという意味になります。


「丸く収まる」の概要

誰もが納得する形でもめ事が解決することや、争うことなく穏やかにすませることを意味する言葉です。

後継者のことで説明をします。

ある和菓子店は後継者のことで悩んでいました。

息子がいるのですが、和菓子屋は継ぎたくないといいます。

和菓子が好きでないことがその理由です。

和菓子作りそのものが嫌いなのではなりません。

特別他に何かやりたいことがあるわけではなく、現在は何となく大学に通っています。

卒業後は一般の企業に就職する予定です。

しかし、どこに就職しようかはっきり決めておらず、就職先のことで悩んでいます。

親としては息子に跡を継いでもらいたいのですが、今のところ期待できそうもありません。

息子が継がないなら、自分の代で店を閉めることを考えていますが、できればそれはしたくないです。

自分が大切に育ててきた店なので、息子に継いで欲しいという気持があります。

この問題は、息子が店を継ぐことで解決します。

息子が店を継げば、今後も店は続くことになり、親の思いは叶えられます。

息子としては働ける場所を確保できます。

就職先が見つからないという事態を避けられるのです。

これなら、誰もが納得する形で物事が解決したといえるでしょう。

このさまを「丸く収まる」といいます。


「丸く収まる」の言葉の使い方や使われ方

誰か一人だけが不満を残すといったことがなく、物事が穏やかに解決することを指して使用をします。

物事を解決する際に争い事があるようでは、穏やかに解決したとはいえないので、これには使用しません。

不満を残す人がいる場合も、あまり使用しません。

収まるには、一定の限られた場所にうまく入るという意味があります。

収納棚にうまく入ることなどをいいます。

丸い型の中にたとえばケーキダネをうまく入れられたとします。

これは丸く収まっているといえますが、このことに「丸く収まる」はあまり使用しません。

「丸く収まる」の類語や言いかえ

「円満に解決」が似た意味の言葉です。

円満には、物事に調和がとれて穏やかなことという意味があります。

衝突がなく落ち着いているさまを意味します。

解決は、物事をうまく処理することです。

最終的な結果、始末をつけることを意味します。

まとめ

もめ事は穏やかに解決したいものです。

争いがあっては、関係者が精神的に疲れてしまうことでしょう。

争うことなく穏やかに解決をすること、円満に解決することを、この言葉は意味しています。

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