「主義」
「主義(しゅぎ)」という言葉は意味がいくつかありますので、よく使われますし、会話の中でも出てくることが多いのではないでしょうか。
それでは言葉の意味や使い方などを見ていきましょう。
「主義」の意味
「主義」には大きく分けて、二通りの意味合いがあります。
まず一つ目は「完璧主義」「菜食主義者」「私の主義です」といったように考え方、方針、自分の態度といった意味です。
会話の中でよく使われるのはこの意味ではないでしょうか。
そして二つ目は立場や体制、制度を表す意味合いです。
「資本主義」「共産主義」といった体制を表したり、「自然主義」「実存主義」といったように立場、イズムを表したりすることです。
二つ目の使い方は少々難しいイメージかもしれません。
一般的に日常会話で使われるのは一つ目の意味の方が多いでしょう。
「主義」の言葉の使い方
「主義」という言葉はある意味とても便利な言葉です。
その人の考え、方針、態度といったものを「主義」と一言でまとめてしまうことができますし、そう言い切りますと相手を納得させることも簡単になります。
例えば一緒に食事をしていて肉や魚を食べることができない人がいたとして、あれこれ説明すると長くなりますが、一言「菜食主義なので」と言えば周りは「なるほど」「そうなんですね」となります。
「主義」という言葉にはその人の強い意志のようなものを感じさせることができます。
ですから、少々悪い意味としては物事に細かい人、口うるさい人、人に厳しい人のことを「あの人は完璧主義者だから」と使ったりもします。
使い方によっては良いことも悪いことも表すことができる言葉だと覚えておくといいでしょう。
「主義」を使った例文・短文(解釈)
ここでは具体的に「主義」という言葉を使った例文を紹介します。
「主義」の例文1
「ここは、民主主義でいこう」「民主主義」
とは民主主義国家といったように使われる言葉です。
資本主義、共産主義は経済体制を表す言葉ですが、民主主義は政治体制を表す言葉なのです。
民主主義国家は政治的な自由、表現の自由、言論の自由が認められています。
そういった意味合いを踏まえて、物事を話し合う時、何かを決める時に、勝手に決めたりせず、みんなで話し合ったり、平和的に進めたいという思いを込めて「民主主義的に進めよう」「民主主義でいこう」などと言う場合もあります。
「主義」の例文2
「最後まであきらめないことが私の主義だ」
物事に対しての考え方や、方針、いつもとっている行動などを「主義」と言って表すことができます。
野菜しか食べない「菜食主義」、何事も完璧を求める「完璧主義」といったように単語を合わせて使う場合もありますし「嫌なことは絶対にしない主義だから」「言いたいことははっきり言う主義なので」といったように「自分はこういう考え方だから」と相手に強く訴えたい時に使うこともあります。
ですから、あまり使い過ぎますとくどいと思われたり、気が強い印象を与えてしまいます。
周りから敬遠される可能性もありますので使い方には注意も必要となります。
「主義」の例文3
「完璧主義も程々にしないと周りがついてこないよ」「完璧主義」
は仕事でもプライベートでもよく使われる言葉ではないでしょうか。
物事を完璧にこなさないと気が済まないという人は、それを周りに押し付けることで嫌がられることも多いのです。
「あの人は完璧主義者でうるさい」と悪く言うこともできますし、尊敬の意味を込めて「完璧主義を貫いている」と褒め言葉として使うこともできます。
いい意味で使われる分には問題ありませんし、自分のことに対しての完璧主義を貫く姿勢はストイックで素敵と思われますが、相手に完璧主義を求めますと、嫌がられたり、ストレスを感じさせてしまうことがあります。
そのような人にやんわりと注意をする時は「完璧主義も程々にね」といった言い方をすることもできます。