「争点」と「論点」の違いとは?分かりやすく解釈

「争点」と「論点」の違いとは?違い

この記事では、「争点」「論点」の違いを分かりやすく説明していきます。

「争点」とは?

争う点と書いて「争点」

その漢字の通り、争いの的になっている主要点を意味する言葉です。

争いごとをはじめ、訴訟や議論などの原因となる重要なポイント、主要な問題点が「争点」となります。

「争点」は、「対立軸」「対立点」「問題点」「核心」などと言い換えることができ、英語では、「Issues」です。


「争点」の使い方

「争点」の場合、「争点になる」「争点をしぼる」「争点をずらす」「争点となる」などといった使い方のほか、「争点化」「争点整理」「争点効」「争点訴訟」などといった言葉もあります。


「論点」とは?

論じる点と書いて「論点」

その漢字の通り、議論の中心となる問題点を意味する言葉です。

会議などの中で、その議論の対象、軸になっている問題点を「論点」と言います。

「論点」は、「焦点」「問題点」「主張」「ポイント」「論争点」などと言い換えることができ、英語では、「point in question」です。

「論点」の使い方

「論点」の場合、「論点から外れる」「論点をはっきりさせる」「論点を定める」「論点がズレる」「論点を争う」などといった使い方となります。

「争点」と「論点」の違い

「争点」「論点」は、用いられている漢字の意味からも分かるように、争う点なのか、論じる点なのか、といった違いがあります。

「争点」の場合、その話し合い、議論の中心は争いごとです。

何について争っているのか。

その軸になるものが「争点」です。

一方、「論点」の場合は、論述の中心です。

その話し合い、議論の中で、何を軸にし話し合う必要があるのか、そのことを意味する言葉となります。

このような違いから、「争点」の場合は、明確なものとなる一方、「論点」の場合は、必ずしも明確ではないといった違いもあります。

「争点」の例文

・『いくつか例を出し説明しながら、今回の問題の争点を整理していきたいと思います。』

・『セールスマンがよく利用する話の争点をずらす会話術が私は大嫌いです。』

・『今後、この問題について全面謝罪するのか、それとも全面的に無視し続けるのか、この2点が今回の会議の争点となりました。』

・『今回の選挙の争点を見極め、投票したいと思います。』

「論点」の例文

・『会議の議事録作成を頼まれた私は、会議の論点を整理したうえで議事録作成を行いました。』

・『会議の途中、部長からの横やりが入り論点から外れてしまいました。』

・『彼が話していることは、どうも、論点から外れているようでわかりづらい。』

・『夫婦喧嘩がヒートアップし、最後には論点が大きくずれていました。』

まとめ

以上が「争点」「論点」の違いです。

何が話の軸になっているのかということを踏まえることで、「争点」「論点」の違いは分かりやすく間違えずに用いることが可能です。

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