この記事では、「事実」と「現実」の違いを分かりやすく説明していきます。
「事実」とは?
「事実」は「じじつ」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「実際に起こったこと」という意味で、現実にそのことがらが生じたと証明されることを言います。
2つ目は「哲学用語で、ある経験として認められる存在や出来事」という意味で、偶然その時にその状態で起こり得ることがらを言います。
3つ目は「本当に」という意味で、実際にそうであることを言います。
上記に共通するのは「実際のことがら」という意味です。
「事」は「こと」とも読み「ことがら」「出来事」という意味、「実」は「みのる」とも読み「そらごとではない」「本当のことがら」という意味、「事実」で「そらごとではない出来事」になります。
「事実」の使い方
「事実」は「実際に起こったこと」「哲学用語で、ある経験として認められる存在や出来事」「本当に」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「事実だ・である」と使われたり、副詞として「事実~である」と使われたりします。
基本的に、実際に発生したものごとや、実際にそうであると言い切れるものごとに使われる言葉です。
「現実」とは?
「現実」は「げんじつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「実際に目の前に現れているものごとや状態」という意味で、人の空想や理想の対義語になります。
2つ目は「実際に存在していること」という意味で、今正にそうなっている状態を言います。
上記に共通するのは「実際に自分が経験する」という意味です。
「現」は「あらわれる」とも読み、「今」「まのあたり」「実際の」という意味、「現実」で「そらごとではない目の当たりのこと」になります。
「現実」の使い方
「現実」は「実際に目の前に現れているものごとや状態」「実際に存在していること」に使われます。
名詞・形容詞として「現実だ・である」と使われたり、形容詞として「現実の」と使われたり、副詞として「現実に」と使われたりします。
基本的に、実際に自分が経験している状態に使われる言葉です。
「事実」と「現実」の違い
「事実」は「実際に発生したり、実際にそうであると言い切れるものごと」という意味です。
「現実」は「実際に自分が経験している状態」という意味です。
「事実」の例文
・『それについては事実とは食い違う部分がある』
・『調査を進めていくうちに意外な事実が判明した』
・『事実彼女とは会ったこともないし名前も知らない』
・『事実は小説より奇なり』
「現実」の例文
・『君はもっと現実を見て行動した方がいい』
・『プロになりたいという長年の夢が現実になるとは思わなかった』
・『現実はそんなに甘くないから真面目に勉強しなよ』
・『非常に残光なことを言う様だが、これが現実だ』
まとめ
今回は「事実」と「現実」について紹介しました。
「事実」は「実際に発生したことがら」、「現実」は「実際の状態」と覚えておきましょう。