この記事では、「人が死んでんねんで」の意味を分かりやすく説明していきます。
SNSでよく見るフレーズを、学んでいきましょう。
「人が死んでんねんで」とは?意味
「人が死んでんねんで」とは「死人が出ているのに、何やっているの?」の訳です。
大きな事故や事件によって死亡者が出ているのに、のんきに構えている企業や自治体、そして加害者に罵声を浴びせたいシーンで使います。
またマスメディアとの温度差を感じるときにも、使われています。
「人が死んでんねんで」というのは、被害者の立場にたった言葉です。
「被害に遭った人がいるのに、どうしてそんなに流ちょうに構えていられるの?」という意味があります。
死亡事故を起こした企業に対する、怒りのフレーズです。
「人が死んでんねんで」の概要
「人が死んでんねんで」の元ネタは、2005年にJR西日本の福知山鉄道で起きた「脱線事故」です。
電車を運転していた運転士と、たまたま乗り合わせた乗客およそ100人あまりが命を落としました。
事故のあと、JR西日本による記者会見が開かれました。
この記者会見の場で、とある男性記者が言い放ったのが「人が死んでんねんで」というフレーズです。
当時はJR西日本の幹部数名が、記者会見の場に現れていました。
憔悴しきったJRの担当者に対して、ヒゲ面の男性記者は「あんたら、もうええで。
社長を呼んで!人が死んでんねんで!」と言いました。
この様子があまりに横暴だったので、2ちゃんねるは大炎上する騒ぎになりました。
「たしかにJRも落ち度があるけれども、ここまで鉄道会社を追い詰めなくてもいい」「記者の態度が悪すぎて、かえって不快になる」などのJR側を擁護する意見も多々見られました。
「人が死んでんねんで」というのは、自分勝手な正義感をふりまわす人をたしなめる、深い意味もあります。
「人が死んでんねんで」の言葉の使い方や使われ方
「人が死んでんねんで」はこのように使います。
・『いまの官僚は、忖度ばかり。人が死んでんねんで!』
・『人が死んでんねんで的に、そんなにイキがらないで』
・『人が死んでんねんでは、もうウンザリ。正しい報道をして欲しいよ』
「人が死んでんねんで」はのらりくらり生きる政治家にカツを入れたいときに使います。
また被害者ヅラをしているマスメディアに対して、文句を言いたいときに使用します。
「人が死んでんねんで」の類語や言いかえ
「人が死んでんねんで」の類語には、このような言葉があります。
・人が死んでるのに
・JR福知山線の脱線事故
・暴走記者
真実を追い求めるのはマスメディアとして当然の姿勢ですが、あまりにふてぶてしい態度だと、かえって見ている人の反感を買うこともあります。
まとめ
「人が死んでんねんで」の意味と使い方をチェックしました。
「人が死んでんねんで」はJR福知山線の脱線事故にまつわる、男性記者の言葉です。
その勘違いした態度から、2ちゃんねるは炎上騒ぎになりました。
どんなに正義感が強くても、度を越した態度は考えものです。