この記事では、「人込み」と「人混み」の違いを分かりやすく説明していきます。
「人込み」とは?
大勢の人が一か所に集まること、またその場所です。
「込む」には、多くの人が一つのところに集まっていっぱいになるという意味があります。
桜の名所と呼ばれるところは、桜が咲く季節になると多くの人が訪れます。
上野公園は花見の名所として有名で毎年多くの人が訪れます。
2017年3月18日から4月9日までの花見客は358万人でした。
多くの人が一つの場所に訪れています。
歩くのが困難な状態になることもありました。
このような状態や場所を「人込み」といいます。
毎朝電車に乗って通勤している人は、電車内で人と人とが密着した状態になっていることでしょう。
すき間なく、電車という狭い空間の中に人がぎっしり集まっています。
ホームも人でぎっしりです。
朝の通勤時間帯は、人とぶつからないように歩くのが難しい状態になります。
この状態も「人込み」です。
「人込み」の使い方
人がたくさんいる状態を指して使用します。
人がいる範囲が比較的狭い場合をいいます。
人について使用する言葉で、物や動物が集まっていることには使用しません。
「人混み」とは?
大勢の人が一か所に集まること、またその場所です。
バレンタインデーの近くになると、デパートなどでは有名店を呼んだチョコレートフェアが開催されます。
「サロン・デュ・ショコラ」もその一つです。
サロン・デュ・ショコラは、パリで開催され始めたチョコレートの祭典で、パリでは毎年10月下旬から11月上旬ごろに行われます。
日本でも何か所かで開催されており、日本の場合は1月から2月ころに開催される場合が多いです。
パリのサロン・デュ・ショコラには、9万人もの人々が訪れます。
会場は人でいっぱいです。
日本で開催されるものも、有名店が出店しているとだけあって、多くの人々が訪れます。
人がいっぱいで身動きがとれないこともあります。
このような、人がたくさん集まっているさまが「人混み」です。
「人混み」の使い方
人がたくさん集まっているさまやその場所を指して使用する言葉です。
人に対して使用をし、物や動物などが集まっていることには使用しません。
「人込み」と「人混み」の違い
どちらの言葉も同じことを意味しています。
違いは使用している漢字です。
どちらの言葉を使用しても間違いではありません。
「込」も「混」も常用漢字です。
「人込み」の例文
・『人込みは苦手だ』
・『人込みにはなるべく行かないようにしている』
・『1日中、人込みの中にいて疲れた』
・『人込みに紛れて見えなくなってしまった』
「人混み」の例文
・『人混みの中にいても目をひく』
・『人混みをかき分けて進む』
・『人混みが予想される場所には行きたくない』
・『人混みに押しつぶされる』
まとめ
どちらの言葉も読みは「ひとごみ」で、意味も同じです。
使用している漢字に違いがありますが、どちらの漢字も使用することができます。