この記事では、「体力」と「気力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「体力」とは?
「体力」とは人間の生命活動に必要な運動能力のことを指す言葉です。
一般的には、筋力や心肺能力や俊敏性等の総合的な身体能力のことを指します。
スポーツ等で優れた身体能力を発揮する人や、過酷な肉体労働に耐えられる人や疲労からの回復が早い人を「体力」がある人と表現したりします。
元々は、上記の様に「体力」は人間の肉体的な強さに関わる言葉ですが、転じて資金・資産・人材などの資源に恵まれた企業などの組織に対しても「体力」がある企業だと使われる事もあります。
「気力」とは?
「気力」とは、人が何かを行おうとする精神力や気持ちの張りを指す言葉です。
『気力に満ち溢れている』や『気力に乏しい』と言った風に使用されます。
「体力」と「気力」の違い
1,2項で記載した様に、「体力」は人間の肉体的な強さに関わる言葉ですが、「気力」は人間の精神の強さややる気と言った精神・心に関する言葉であり、全く違った言葉です。
言葉の意味としては、全く違うものですが、人が何かを成し遂げたり、努力する場合には、この両方が関係しているのが一般的です。
仕事等を行う場合には、その仕事の負荷に対応できるだけの「体力」がなければ、決してはた目から見て「気力」があるとは思えない反応になります。
すなわち「気力」に満ち溢れている人は、「体力」も充実しているのが一般的と言えるのです。
また普段は「気力」に満ち溢れている人も、身体に不調をきたして「体力」が落ちていれば、「気力」が感じられなくなったり、「気力」だけが空回りして課題解決でないと言った事を招くのです。
仕事で大きな成果を上げたり、スポーツで好成績を出すためには、「体力」と「気力」が充実している事が大切と言われますが、その中でも、まず「体力」が充実している事が必要と言えるのです。
その一方で、「体力」はあるのに、全くやる気がなく、「気力」が微塵も感じられない人もいます。
これは、取り組むべき仕事等に強い拒否感があったり、長年の怠惰な生活と言う生活病とも言える状況であったり、うつ病等の心の病に因る事もあり、その要因を取り除かなければ、いくら『やる気を見せろ!』『気力を呼び起こせ!』とはっぱをかけても、解決するものではありません。
以上の様に、「体力」と「気力」は異なる意味の言葉ですが、その人なりの「体力」が充実していなければ「気力」は生まれないこと言う強い関係性があるのです。
まとめ
「体力」は人間の肉体的な強さに関わる言葉であり、「気力」は人間の精神の強さややる気と言った精神・心に関する言葉であり、全く違った言葉です。
しかし、その人なりの「体力」が充実していなければ「気力」は生まれないこと言う強い関係性があるのです。
普段は「気力」に満ちた人でも、病気等で体調が悪化して「体力」落ちれば、物事を遂行する事が出来なくなるものです。
両言葉は全く違う意味ですが、人間の活動と言う視点では、お互いに強い関連性があるのです。