「価値」と「甲斐」の違いとは?分かりやすく解釈

「価値」と「甲斐」の違い違い

この記事では、「価値」「甲斐」の違いを分かりやすく説明していきます。

「価値」とは?

「価値」には3つの意味があります。

1つめは、物事がどれくらい役に立つかの程度です。

本を読むことは役に立つと考えられています。

しかし、すべての本が役に立つわけではありません。

役に立つ・立たないの基準は人それぞれですが、有用であることを役に立つといいます。

本の場合だと、有用な本のことを「読む価値がある」といいます。

2つめは、商品と交換するだけの値打ちのことです。

経済学の言葉になります。

3つめは、哲学で絶対性をもった性質のことです。

善や美などのことをいいます。


「価値」の使い方

3つの意味がありますが、日常的には物事がどれくらい役立つかの程度という意味で使用されます。

「価値観」という言葉がありますが、「観」がつくと意味が変わってしまい、物事を判断するときの基準で、何に重きを認めるのかといった意味になります。


「甲斐」とは?

「甲斐」には2つの意味があります。

1つめは、何かをして現れる具体的な形です。

結果ともいうことができます。

学校の中間試験のことで考えてみます。

中間試験でよい点数をとるために、勉強を頑張っている学生は少なくないことでしょう。

勉強をすれば、それなりの結果がでます。

結果がともなえば「勉強した甲斐があった」ということができます。

もう一つの意味は、実現するだろうと望みを持って待っている値打ちです。

生きていることに何らかの期待を持っている人もいることでしょう。

このような期待するものの役に立つ程度のことを意味しています。

「甲斐」の使い方

何かをして現れる具体的な結果という意味で使用されるときには、努力をした結果現れるものを指す場合が多いです。

何もせずに現れる結果のことには、使用しません。

たとえば、試験でよい点数をとるために勉強するのは、努力を必要とするでしょう。

このようなことに使用をします。

実現するだろうと望みを持て待っている値打ちの意味では、「がい」と呼んで使用されることが多いです。

「いきがい」などの使い方をします。

「価値」と「甲斐」の違い

2つの言葉は、値打ちという意味が似ています。

「価値」の場合は、役に立つかの度合いのことを意味しています。

一方「甲斐」の場合は、期待できるだけの値打ちのことを意味しています。

2つの言葉はややニュアンスが違います。

「価値」の例文

・『持っているだけの価値はない』
・『試す価値はあるだろう』
・『価値を認めている』
・『それをする価値はない』

「甲斐」の例文

・『勉強した甲斐があった』
・『待っていた甲斐がありました』
・『練習した甲斐がある』
・『この仕事にやり甲斐を感じています』

まとめ

値打ちという意味が似ている2つの言葉ですが、ややニュアンスが違います。

「価値」は役立つ度合い、「甲斐」は心待ちにするだけの値打ちのことを意味しています。

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