この記事では、「備品」と「消耗品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「備品」とは?
備える品と書いて「備品」。
備えるには、必要な時にいつでも使用することができるように前もって整えておくことを意味します。
設備や装置を用意しておくといった意味があり、その意味から、「備品」とは、その場に必要なものを事前に備えておく品といった意味となります。
わかりやすいものでいえば、椅子や机、棚などは、そこで仕事を行う上で必要なものとなり、これらは「備品」となります。
そのほか、電子機器なども「備品」となり、耐用年数が1年以上のものといった基準があります。
そのほか、金額においても基準が設けられており、「備品」の場合、10万円以上30万円未満となります。
このことから、耐用年数が1年以上であっても、金額が10万円未満の場合は「備品」とはなりません。
例えば、最近では低価格で購入することができるパソコンも増えてきています。
そうした10万円未満の低価格のパソコンの場合、例え、耐用年数が1年以上であっても「備品」にはあたりません。
「消耗品」とは?
消耗する品と書いて「消耗品」。
消耗には、使って減らす、使って減る、といった意味があります。
このような意味から、「消耗品」とは、使えば減ってしまう品を意味し、日々の業務で必要な文具類やコピー用紙、封筒、便箋、ガソリン代などが「消耗品」にあたります。
このようなことから、一般的に「消耗品」は、すぐになくなり常に補充が必要な、そんな品が多くなります。
ただし、一概にそうとは言い切れず、「消耗品」の定義は、使用可能期間が1年未満または10万円未満のものとなり、10万円未満で購入したパソコンの場合、例え、長い期間使用することができても、「備品」ではなく「消耗品」となります。
反対に購入金額が10万円以上でも、明らかに耐用年数が短いと明確なものにおいては、「消耗品」扱いとなるため注意が必要です。
そのほか、「消耗品」と間違えられやすいのが「雑費」です。
「雑費」の場合は定義がなく明確に定めることができないものの、一般的には、たまに使用するもので、費用も少額、重要性が低いものなどに対し用いられるものとなります。
「備品」と「消耗品」の違い
「備品」と「消耗品」の違いには、明確な違いとして、金額と耐用年数が挙げられます。
金額においては、「備品」の場合、10万円以上となり、反対に「消耗品」の場合は、10万円未満となります。
また、耐用年数においては、「備品」の場合、1年以上となり、反対に「消耗品」の場合は、1年未満となります。
例を挙げると、「備品」は、机や椅子などといったその場に設置されているものが多く、「消耗品」は、使い切りタイプの用紙や文具類などとなります。
まとめ
以上が「備品」と「消耗品」の違いです。
違いに迷った際は、購入金額や耐用年数などを踏まえ考えると明確です。