この記事では、「優先順位」と「取捨選択」の違いを分かりやすく説明していきます。
「優先順位」とは?
いくつかある中で、何を他のものよりも先に扱うのかという順位です。
コンビニのアルバイトのことで考えてみます。
コンビニのアルバイト店員の仕事内容は、レジ打ち、品出し、清掃、商品の発注、フライドポテトなどの調理といったものです。
複数の仕事をやるようにいわれたとき、体は一つしかなく同時にできないため、何を先にやるのか決めなければなりません。
たとえば、レジ打ち、品出し、調理を頼まれたとします。
その中で、他のものよりも先にやらなければならないことを決めます。
たとえば、最初にレジ打ちをすると決めました。
このような、何を他よりも先に行うのかという順位が「優先順位」です。
「優先順位」の使い方
複数の物事があるとき、何を先にやるのか決めるときに使用します。
仕事、家事、計画など、さまざまな事柄に使用されています。
「取捨選択」とは?
なくてはならないものを選び取り、なくてもよいものを捨てることです。
家の片付けをするときのことで考えてみます。
クローゼットの中には、ビジネススーツ、普段着、お出かけ用の服、ルームウエアなど、いろいろなものが入っています。
普段着だけでも、ボーダーTシャツ、ジーンズ、ニットスカートなど、たくさんのものがあります。
これらを片付けようと思い、必要なものは取っておいて、要らないものはしてることにしました。
ビジネススーツは古いものは捨てて、今着ているものは取っておくことにしました。
お出かけ用の服は、気に入っているものだけを残すことにしました。
ルームウエアは汚れてきていたので、1着だけ残してすべて捨てることにしました。
このように、必要なものとそうでないものを分けて、必要なものを取っておく、必要ないものは捨てることを「取捨選択」といいます。
「取捨選択」の使い方
何かを選んで、何かを捨てるときに使用する言葉です。
複数の物事があるときに使われます。
「優先順位」と「取捨選択」の違い
どちらの言葉にも、何かを選ぶ意味合いがあるのですが、同じ意味ではありません。
前者の言葉は、優先する順位を選ぶことです。
何かを捨てているのではありません。
後者の言葉は、必要なものを選んで取り、不必要なものを捨てることです。
必要・不必要を選んでいます。
「優先順位」の例文
・『家事の優先順位をつける』
・『優先順位をつけられない』
・『災害時に持ち出すものに優先順位をつける』
・『家族行事に優先順位をつける』
「取捨選択」の例文
・『使用するデータを取捨選択する』
・『収納スペースに収まるように取捨選択する』
・『情報の収集と取捨選択』
・『最適なものを取捨選択する』
まとめ
どちらの言葉にも、何かを選ぶという意味合いがありますが、他よりも先にやることを選ぶのか、要るもの・要らないものを選ぶのかという点に違いがあります。