この記事では、「元婚約者」の意味を分かりやすく説明していきます。
「元婚約者」とは?意味
元婚約者という言葉の意味について考えてみましょう。
「元」は、「現在はそうではないけれど、以前はそうだった」という状態を表しています。
婚約者は、結婚を約束した相手という意味です。
つまり、元婚約者とは以前は結婚をしようと約束をしていた相手であったが、現在は約束を破棄したという意味になります。
本人同士は婚約を破棄すると相手とは関わりあいたくないと感じるのが一般的であり、「あの人は私の元婚約者」と誰かに伝える機会は稀です。
よく目にするのは、芸能人などの著名人が婚約発表をした後に破局を迎えたときには、「元婚約者」と報道されることが間々あります。
そのため、「元婚約者」を耳にするとスキャンダルをイメージする人も少なくありません。
「元婚約者」の概要
「婚約」という言葉の定義は非常に曖昧です。
例えば、ずっとお付き合いをしてきたカップルが「いつかは結婚したいね」と話していたとします。
さて、この場合は婚約者に相当するのでしょうか。
答えは、「YES」でもあり「NO」でもあります。
なぜなら、婚約は本人同士の意志の確認ができていれば結婚を約束したことになるので、婚約者と言っても別におかしくはありません。
ただし、法的に認められた間柄とは言えないために、本人同士は婚約者と認めていたとしても当人の親同士は「認めていない」と考えることがあり得るのです。
その場合は、単に「元カレ」「元カノ」となります。
また、婚約者は彼氏・彼女よりも将来的な関係性を視野に入れた間柄だったということもあり、破局した場合は関係解消の際に慰謝料が発生する場合があります。
例えば、既に同棲をしていて事実婚状態であったにも関わらず、浮気をされて信頼関係が崩れてしまった場合です。
浮気をされたこと、結婚できなくなってしまったことに対して謝罪の意味で慰謝料が発生します。
弁護士などの助けを借りて手続きを進るのが一般的であり、確実です。
「元婚約者」の言葉の使い方や使われ方
「元婚約者」を使った例文をご紹介します。
『元婚約者であるA氏の言い分は、事実関係と大きく異なっている』
『女優Bさんの結婚に際し、元婚約者であるC氏のコメントが紹介された』
『元婚約者の存在は、絶対に知られたくない』
「元婚約者」の類語や言いかえ
結婚を約束した相手のことを「許婚(いいなずけ、いいなづけ、きょこん)」と呼ぶため、「元婚約者」は「元許婚」と言いかえることができます。
許婚の場合は、双方の両親の正式な許しを得ているという意味合いが含まれ、当人よりも家同士の結びつきによるというニュアンスが強く感じられます。
まとめ
婚約が調えば結納を交わすというやり方が、古くから風習として残っています。
しかしながら、時代は変わり「結婚は当人同士の問題」と考える人たちが増えてきました。
そのため、婚約者という概念は少しずつ薄れつつあるのです。