この記事では、「冷や」と「冷酒」の違いを分かりやすく説明していきます。
「冷や」とは?
「冷や(ひや)」とは、「冷蔵していない常温の日本酒(お酒)」のことを意味しています。
日本酒は冷蔵庫がない時代からあり、その時代には温めて「燗酒(かんざけ)・熱燗(あつかん)」で飲むか、温めず常温の「冷や」で飲むかという飲み方しかできなかったためです。
常温の「冷や」ではない温めた「燗酒・熱燗」には、温める温度によって「日向燗(約30度)・人肌燗(約35度)・ぬる燗(約40度)・上燗(約45度)・熱燗(約50度)・飛び切り燗(約55度以上)」の6種類があります。
「冷酒」とは?
「冷酒(れいしゅ)」とは、「冷蔵庫や氷水などで人為的に冷やした冷たい状態の日本酒(お酒)」のことを意味しています。
「冷酒」にすることで、「日本酒の香りが控えめになり、あっさりとしたシャープな飲みやすい口当たり・味わいになる」という変化があります。
「冷酒」には冷やす温度によって、「涼冷え(約15度)・花冷え(約10度)・雪冷え(約5度)」の三種類があります。
「冷酒」の「涼冷え(すずびえ)」とは「涼しげな程よい冷たさを感じる温度」、「花冷え」とは「花さえ冷たさを感じるほどの温度」、「雪冷え」とは「雪のようにキンキンに冷えた温度」を意味しています。
「冷や」と「冷酒」の違い!
「冷や」と「冷酒」の違いを、分かりやすく解説します。
「冷や」も「冷酒」も「熱燗ではない日本酒・温めていない日本酒」という意味では共通点がありますが、両者の違いは「冷蔵しているか否か(冷蔵庫や氷水で冷やしているか否か)」にあります。
「冷や」というのは「冷蔵していない熱燗でもない常温の日本酒(お酒)」のことを意味していますが、「冷酒」のほうは「冷蔵している冷たい日本酒(お酒)」のことを意味している違いを指摘できます。
そのため、「冷や」を夏の暑い季節に飲む場合には、「しっかりと冷えていないぬるめ(常温)の状態」になります。
さらに「冷酒」はその冷たさの度合い・温度によって、「涼冷え(約15度)・花冷え(約10度)・雪冷え(約5度)」の三種類に分けることができる違いもあります。
まとめ
「冷や」と「冷酒」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「冷や」とは「冷蔵していない常温の日本酒」を意味していて、「冷酒」は「冷蔵して人為的に冷やした日本酒」を意味している違いがあります。
「冷や」と「冷酒」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。