この記事では、「出来事」と「物事」の違いを分かりやすく説明していきます。
まるで同じような意味があるように感じられる2つの言葉には、どのような違いがあるのでしょうか。
「出来事」と「物事」の意味、また違いを紹介していきます。
「出来事」とは?
「出来事」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「出来事」は「できごと」と読みます。
「出来事」は、「社会や身の回りに起こる事柄」を意味します。
また「ふいに起こった事件・事故」を指す言葉でもあります。
例えば、新聞の社会面に載るような、殺人事件が起こった場合も、「殺人という、痛ましい出来事が起こった」などと「出来事」という言葉を使って表現することができます。
また、身近に起こる事柄についても「出来事」という言葉を使うことができます。
例えば、日記などに「昨日、私の身の回りに起こった出来事として、食べ放題に行ったという出来事があります」などという風に「出来事」を使って文章を書くことができます。
このように事件性のある事柄に対しても、身の回りに起こった些細な事柄に対しても、「出来事」という言葉を使うことができます。
「物事」とは?
「物事」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「物事」は「ものごと」と読みます。
「物事」は「物と事」の総称になります。
そのため、「もろもろの物や事柄、出来事」という意味があります。
詳しく見ていくと、「物」は「物体」を意味したり「商品」を意味します。
例えば「物に触れる」「同じものが市場に出回る」などという使い方をします。
他にも「何かの事柄」を意味し、「物の役に立つ」や、「恋という物」などという使い方ができます。
一方で「事」には「出来事」という意味があります。
この2つの「物」と「事」を合わせたのが「物事」という言葉があります。
「物事の加減を知る」とか「物事には順序がある」などという使い方をすることができます。
「出来事」と「物事」の違い
「出来事」と「物事」の違いを、分かりやすく解説します。
「出来事」には「社会や身の回りに起こる事柄」という意味があります。
一方の「物事」には、「もろもろの物や事柄、出来事」という意味があります。
このように、「出来事」は「物事」の意味の中に含まれていることになります。
「物事」は「出来事」も含む、様々な物体や事柄に関してのことを扱う言葉になります。
このように「物事」はとても広い意味を含む言葉となり、世の中にある物、または出来事など全般について触れている言葉となっているのに対して、「出来事」は、社会や身の回りに起こる事柄や、事件や事故について扱う言葉になります。
まとめ
「出来事」と「物事」の違いについて見てきました。
この2つの言葉は、似ている印象があり、実際に意味が重なっている部分があります。
ただし「出来事」は「物事」の中に内包される言葉になります。
「物事」の方が、「出来事」よりも、広い範囲を指し示す言葉となっているという違いがあります。