お金を増やそうと思ったとき、知っておきたいのが金融用語です。
この記事では、「利率」と「利息」の違いを分かりやすく説明していきます。
マネーの知識を養っていきましょう。
「利率」とは?
利率とは、投資における利子の割合のこと。
支払った額に対して、どのくらいの利益がつくのか簡単にあらわしたものです。
金利と同じような意味で用いられます。
たとえば額面が100万円の債権があって、その利率が6%だったとします。
利率はその額面すべてにおける利子のこと。
そのためこの場合は100万円の6%分にあたる「6万円分のお金」がもらえます。
少し複雑ですが計算式にあらわすと、利息を額面金額で割って、さらに100をかけたものが利率になります。
一般的に利率というと「1年間にいくら利子が付くのか」あらわした数字になります。
そのため利率のことを、年利という企業もいます。
よく似た言葉に「利回り」がありますが、利回りは期間を区切っていないもの。
分かりやすい単位で区切っているのが利率です。
「利息」とは?
利息とは、業者に支払う手数料のこと。
おもにカードローンなど、金融業界で使われる単語です。
元本に付け加えて、支払うお金をさします。
たとえば100万円を、銀行から借りたとします。
このときの元金は100万円。
けれども返すお金は100万円だけではありません。
お金を立て替えてくれた銀行に、手数料としていくらか上乗せする必要があります。
もし利息が10万円だったら、最終的に銀行に支払うお金は「元金の100万円に利息の10万円を加えた110万円」になります。
利息の計算方法は、キャッシングの会社によっても異なってきます。
元金だけではなく、利息はいくらになるのかということを頭に入れた上で、無理のない借り入れをおこなうことがおすすめです。
「利率」と「利息」の違い
どちらもライフプランにまつわる重要なキーワードです。
「利率」と「利息」の違いを、分かりやすく解説します。
・利率はもらえるもの、利息は返すもの
「利率」と「利息」はどちらも「利益」をイメージする「利」が付いているので、勘違いしやすい言葉です。
投資の世界でつかう「利率」は1年間あたりの利息のこと。
つまり投資している人に返ってくる嬉しいお金です。
それに対して利息は、カードローンなどの利用者が事業者に対して支払う「手数料」のこと。
元金に上乗せして、支払わなければいけないお金です。
キャッシング利用者としては出ていくお金になるので、あまり喜ばしくはないものになります。
どちらも双子のように似ている言葉ですが、利率はもらえるもの。
利息は返すものです。
正反対の意味になるので、覚えておくとよいでしょう。
まとめ
「利率」と「利息」の違いを分かりやすくお伝えしました。
利率は投資の言葉。
1年間あたりの、利子の割合のことです。
また利息は借入の世界でつかわれる言葉。
元金にプラスして支払う「手数料」のことです。
紛らわしい用語の区別を、この機会につけておきましょう。