この記事では、「加護」と「天恵」の違いを分かりやすく説明していきます。
「加護」とは?
加護とは、かごという読み方をすべき言葉です。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば直ぐに理解出来る事ですが、足すとか行為を及ぼすといった意味がある加の漢字に、かばい守るとか守りといった意味を有する護の字を付け足す事で誕生した言葉となっています。
だからこそ加護は、神仏がその力により守り助ける事を意味しているのです。
「加護」の使い方
加護は、神様や仏様が助けてくれたり守ってくれるといった意味を表す際に使用する言葉となっています。
ご加護がありますように、といった形で神や仏に祈る際にこの言葉が使用される事が多いです。
他にも、奇跡的に命が助かったり救われた際には、ご加護が得られた、といった表現でこの言葉が用いられていたりします。
「天恵」とは?
天恵とは、てんけいという読み方をする言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば明らかな事ですが、てんごくとか大空、高い所といった意味がある天の文字に、めぐみとか情けをかけるといった意味を持つ恵という文字を付け加える事で成立している言葉となっています。
そのため天恵は、天が人に与える恵みを表すのです。
「天恵」の使い方
天恵とは、文字を見れば分かる様に天が与えてくれる恵みを表す言葉として使用されています。
天とは主に天国を表しており、そういった人智を超えたものが人間に恵みを与えてくれたと思える時に、この天恵という言葉が用いられているのです。
ただしスピーチ等では良い結果が出た事に対し、自らを謙遜する様な意味合いとして、天恵のお陰、といった形でこの言葉が使われる事も少なくありません。
「加護」と「天恵」の違い
加護と天恵を見比べれば、使用されている文字も読み方も全然違う言葉同士である事に気付くはずです。
ただしどちらも神仏や天国といった、人智を超えたものに関連して使用される言葉同士となっています。
なので表す意味合いには少し似ている部分があるため、いざ使い分けを行う際に迷ってしまう人もいるのです。
もっとも加護の方は、神様や仏様が助けてくれたり、守ってくれるという意味を表す際に使用される言葉となっています。
一方の天恵は、文字通り天の恵みにより、良い結果が出たりした時に用いられる言葉です。
この様に意味の違いを理解すれば、使い分けに迷う事はありません。
「加護」の例文
・『ここまで追い詰められたら、神のご加護に縋るしかない』
・『私自身は、仏様のご加護を信じて邁進するだけです』
「天恵」の例文
・『彼は天恵と呼べる程の、卓越した才能の持ち主です』
・『彼女との偶然の再会は、天恵に違いない』
まとめ
2つの言葉は使われている文字も、読み方も特に似通っている訳ではありません。
ですが共に、神仏や天といった超常的な存在に関連し、使用される言葉なのでややこしい部分もあります。
とはいえ加護は、仏様や神様が助けてくれたり守ってくれるという意味を表す言葉です。
対する天恵は、天国から人間に与えてくれる恵みを表現する言葉となっています。