この記事では、「動悸」と「ドキドキ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「動悸」とは?
心臓の拍動を自覚できることです。
胸がどきどきすると表現されることがあります。
人間の心臓は休みなく動いていますが、普段はその動きを感じることはありません。
しかし、「動悸」の状態ではそれを感じることができます。
普段よりも強い鼓動がする、脈が飛んだように感じる、心臓が強く打っている、といったことを自覚します。
ときには、不快感や息切れを伴うことがあります。
このような症状が現れる原因には、貧血、激しい運動、低血圧、激しい感情、発熱などがあります。
運動後に心臓の拍動を感じるのは自然なことで、これは時間が経てば治まります。
貧血や発熱などが原因の場合は、これらを治療します。
また、カフェインの摂取は症状を悪化させるので、摂取を中止します。
カフェインが多く含まれるものには、コーヒー、緑茶、紅茶、チョコレート、エナジードリンクなどがあります。
「動悸」の使い方
心臓の拍動を自覚することを指して使用する言葉です。
「ドキドキ」とは?
何らかの理由で心臓の拍動が速くなるさまを表す語です。
似たような言葉に「ドキッと」があります。
「ドキッと」は一回の強い衝撃のことで、「ドキドキ」は連続的である点が違います。
「ドキドキ」とした状態になる理由はさまざまあります。
たとえば、高いところにのぼったときです。
高所恐怖症の人は、観覧車にのって下を見ただけで「ドキドキ」としてしまうことでしょう。
平地にいるときのような平常心でいることができません。
好きな人を目の前にしたときも、このような状態になります。
好きな人を目の前にしたときには、激しい感情によって「ドキドキ」とします。
運動をしたときにもこのような状態になることがあります。
ランニングのような激しい運動をした後には、胸が「ドキドキ」していることを感じられます。
「ドキドキ」の使い方
心臓の拍動が激しいさまを表して使用をします。
一回だけのことではなく、連続的なさまを表しています。
「動悸」と「ドキドキ」の違い
「動悸」は症状です。
心臓の拍動を自覚できることを指しています。
「ドキドキ」は心臓の動きの速さを表す語です。
「動悸」によって「ドキドキ」します。
こういった状態になる原因には、激しい運動、激しい感情などがあり、「動悸」の原因と「ドキドキ」する理由には同じものがあります。
「動悸」の例文
・『動悸かもしれない』
・『また動悸だ』
・『動悸を抑えるために薬を飲む』
・『動悸が心配で外出できない』
「ドキドキ」の例文
・『ドキドキがおさまらない』
・『あの人のことを考えるだけでドキドキする』
・『お化け屋敷はドキドキする』
・『いきなり出てきてドキドキさせないでよ』
まとめ
どちらの言葉も心臓の拍動の意味を持っていますが、「動悸」は症状で、「ドキドキ」は心臓の速さのさまを表している語である点に違いがあります。