この記事では、「化物」と「怪物」の違いを分かりやすく説明していきます。
「化物」とは?
「化物」には2つの意味があります。
一つは、動物・植物・無生物などが人間の形をとったものです。
柳の枝が風になびくさまは、人が「おいでおいで」をしているように見えることがあります。
柳の枝は垂れさがっており、そしてしなやかさがあり、風が吹くとこのように見えるのです。
昼間に見ればなんともありませんが、夜に見ると幽霊が手招いているように見えることがあります。
植物が人間の形をとって現れたものといえます。
物語などでは、タヌキやキツネが人間の姿になって出てくることがあります。
この姿も「化物」といいます。
もう一つの意味は、人間の能力だとは思えないような並外れた能力を持つ人です。
朝から晩まで仕事をしていても、まったく疲れた様子を見せない人がいます。
一人で何人分もの仕事をしてしまいます。
これは、人並み外れた能力といえるでしょう。
こういった人間とは思えない能力を持つ人のことを意味しています。
「化物」の使い方
人間とは違った怪しい存在や、人間とは思えない能力を持っている人を指して使用します。
人間とは違った怪しい存在とは、動物・植物・無生物などが人間の形をとったもののことです。
物語などに登場することが多くあります。
「怪物」とは?
「怪物」には2つの意味があります。
一つは、本当の姿がわからない不気味な存在です。
「怪物」が出てくる漫画やアニメがあります。
そういったものには、人間とは違った不思議な姿をした存在が登場します。
かわいいというよりも不気味な感じがする見た目です。
こういった、よくわからない怪しいものを意味しています。
もう一つの意味は、人間とは思えないような性質・行動・能力を持っている人のことです。
まだ高校生なのに、野球でピッチャーが170kmを出せたとします。
このような記録を出せる高校生は滅多にいないことでしょう。
人並み外れた能力といえます。
野球の試合で1試合のうちに何本もホームランを出す選手がいたとします。
ホームランを出すこと自体簡単ではないのに、1試合で何本も出してしまうのは、人並み外れた能力といえるでしょう。
こういった人間とは思えないさまを意味しています。
「怪物」の使い方
不気味な存在や、人間とは思えない行動をしたり、能力を持っていたりする人を指して使用します。
「化物」と「怪物」の違い
どちらの言葉も意味はほぼ同じです。
人間ではない得体のしれない存在という意味では、「化物」は不気味なものも愛嬌があるものもいいますが、「怪物」は不気味なものを指しています。
「化物」の例文
・『化物が襲ってきた』
・『化物ばかりが登場する物語』
・『夢に化物が出てきた』
・『あのとき見たものは化物だったに違いない』
「怪物」の例文
・『怪物のような恐ろしい食べっぷり』
・『怪物が登場するアニメ』
・『怪物と呼ばれている』
・『怪物のイラスト』
まとめ
2つの言葉が意味しているものはほぼ同じです。