イベントは人々の協力だけではなく資金が必要となるのですが、その時にバックアップしてくれる企業や組織には色々なタイプがあります。
「協賛」と「スポンサー」は比較的よく知られている援助方式ですが、意味は若干違うので注意する必要があります。
この記事では、「協賛」と「スポンサー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「協賛」とは?
「協賛」とはイベント、事業、催事などに対して援助したり協力することを表しています。
この援助や協力に関してはその内容に賛同していることが多く、協力と賛成という2つの言葉が合わさってできたものと言われています。
「協賛」はイベントや事業に対して賛成して、それに対して資金やその他の協力する行為を示します。
「協賛」は資金面よりも他のサポートや商品の提供の方が多い傾向があり、小規模な協力の時にも使われます。
「協賛」をすることにより自社の商品を提供してアピールすることが可能ですし、イベント名に協賛会社や組織の名前を付ける権利を貰えるところもあるので、ブランディングやイメージ戦略としても有効なのです。
なお明治時代の帝国議会において、予算や法律を通す時に賛同の意を示す時にも「協賛」が使われましたが、現代ではこの意味はあまり使われません。
「スポンサー」とは?
「スポンサー」は「協賛」と同じような意味を持っており、こちらもイベントや事業に対して資金援助や協力する行為を表します。
また「スポンサー」は金銭的な面でのサポートを中心に行うことが多く、その規模は「協賛」よりも大きくなることが多いのが特徴です。
もう1つの「スポンサー」の意味としては民間の番組に対する提供者があり、こちらは資金の援助する代わりにCMや広告を出して自社アピールするという仕組みになっています。
スポーツの資金援助する「スポンサー」は自社商品やサービスを提供することが多く、潤沢な「スポンサー」の支援を持っているチームほど強くなる傾向があります。
「協賛」と「スポンサー」の違い
「協賛」も「スポンサー」もイベントや事業に対して資金やサービス、商品を援助するという意味があります。
小規模なものは「協賛」を使い、大規模なものは「スポンサー」を使うことが多いのですが、基本的な意味は同じです。
「協賛」の例文
・『お祭りの提灯には地元の協賛団体の名前がずらりと記載されており、風物詩となっている』
・『協賛企業から番組のマスコットのねいぐるみが届いて、思わず笑顔になった』
「スポンサー」の例文
・『オリンピックのスポンサーはどれも一流企業であり、非常にお金が掛かっている』
・『番組のスポンサーとして有名なその企業は家庭用品に強く、メイン視聴層である主婦へのアピールとも相性がいい』
まとめ
「協賛」や「スポンサー」はイベントや事業に対して資金やサービスを提供しますが、それによって自社をアピールすることが可能という相互に利益がある仕組みになっています。