「厳戒態勢を敷く」の意味とは?
「厳戒態勢を敷く」とは、危険や危機への警戒から、人員の配置、起こる事柄への対処をしっかりしておくことです。
既に起こっている事態への対処という意味ではなく、これから起こるかも知れないことに対しての用意だと考えてください。
例えば、「テロに備えて厳戒態勢を敷く」といったような使われ方になり、この場合はテロへの警の為に先のような準備をすると表現しています。
「厳戒態勢を敷く」の読み方
「厳戒態勢を敷く」は、「げんかいたいせいをしく」と読んでください。
尚、この言葉は「厳戒体制をしく」とも表記でき、こちらでも意味は一緒です。
表記する場合には「厳戒」を「限界」と間違えないように注意してください。
「厳戒態勢を敷く」の表現の使い方
「厳戒態勢を敷く」の表現の使い方を紹介します。
この言葉は、これから起こるであろう何か、もしくは起こらないように警戒するという時に使われます。
その為に予め練っておいた内容で行われるのが通常で、日頃の訓練の成果が発揮されます。
ですが、訓練通りにいくとも限らず、想定外のことが起こる可能性も多々あります。
よって、この厳戒態勢を敷いたとしても、それによって未来の危機を未然に防ぐことができるとは限りません。
「厳戒態勢を敷く」を使った例文と意味を解釈
「厳戒態勢を敷く」を使った例文と、その解釈になります。
どのような配置、対処なのかは場合によって様々です。
「厳戒態勢を敷く」を使った例文1
「パレートが無事に行われるように、厳戒態勢を敷くようだ」
今上天皇のオープンカーによるパレードには1万人もの警察官が動員され、厳戒態勢を敷いていたようです。
そのお陰もあり、何事もなく終了したのは何よりでした。
「厳戒態勢を敷く」を使った例文2
「厳戒態勢を敷いていたが、簡単に突破されてしまった」
それを警戒してきちんと準備していたにも関わらず、その甲斐なく逃がしてしまったと使っています。
現実には想定通りにはいかないこともあるものです。
「厳戒態勢を敷く」の類語と解釈
「厳戒態勢を敷く」と似た意味で使える表現を紹介していきます。
どちらも起こりうることに備えるという意味になります。
「臨戦態勢をとる」【りんせんたいせいをとる】
時には武力の行使も辞さない対応をとることで、それだけの危険が近付いていることも同時に分かる表現になります。
そして、「厳戒態勢を敷く」は、万が一の為と考えて使う(それを行う)ことが多い表現ですが、こちらは高い確率で何かが起こると想定して用いることが多いです。
「常在戦場」【じょうざいせんじょう】
常に戦場に居るようなものだと考えることで、いつ何が起きてもおかしくないと捉えることもできます。
その為の準備をしておくようにいう意味で使われます。