この記事では、「参加」と「参戦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「参加」とは?
「参加」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「参加」は「さんか」と読みます。
「参加」には、「ある目的を持つ集まりに一員として加わること。
また行動を共にすること」という意味があります。
例えば、キャンプをすることを目的とした友達同士の集いに加わるとき、「キャンプに参加する」などと言います。
他にも、「飲み会に参加する」とか、「婚活パーティーに参加する」「議論に参加する」など、ある程度の人数が集まって、何かをするときに加わることを「参加」と言います。
一方で「参加」には「法律上の関係、または訴訟に、当事者以外の人が加わること」という意味があります。
この場合は、「訴訟参加」などという使い方をします。
一般的には前者の意味で使われることが多い言葉になっています。
「参戦」とは?
「参戦」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「参戦」は「さんせん」と読みます。
「参戦」には「戦争に参加する」という意味があります。
「日本は、第一次世界大戦、第二次世界大戦に参戦した」などと「参戦」を使った文章を作ることができます。
また戦争ほど重大な意味を持つ戦いでなくても、「参戦」を使うことがあります。
例えば、クラス対抗の綱引きが行われるとき、「B組も、綱引きに参戦する」などと、「参戦」という言葉を使うことができます。
他にも、スポーツ選手が、海外で行われる試合に出場することを決めたとき、「○○選手が、全英オープンに参戦!」などという記事が、新聞に掲載されることがあります。
さらに「身近な争い」においても「参戦」という言葉を使うことができ、「○○さんをめぐる恋愛戦線に、参加する」など、三角関係の一人になるときにも、「参戦」を使うことが可能です。
「参加」と「参戦」の違い
「参加」と「参戦」の違いを、分かりやすく解説します。
「参加」には、「ある目的を持つ集まりに一員として加わること。
また行動を共にすること」という意味があります。
「参戦」には、「戦争に参加する。
また争いに参加する」という意味があります。
どちらも「加わる」という意味がある言葉になります。
しかし「参加」の場合は、「集まりに加わる」のに対して、「参戦」は「戦いに加わる」という違いがあります。
例えば「マラソン大会に参加する」と、「マラソン大会に参戦する」は、どちらも間違った文章ではありませんが、後者の方が、よりマラソン大会を「戦いの場」として見ていることが伝わってきます。
このように、「参加」は「集まりに加わる」意味なのに対して、「参戦」は「争いに加わる」という意味があります。
まとめ
「参加」と「参戦」の違いについて見てきました。
どちらも同じような場面で使うことがありますが、意味に違いがあることが分かりました。
きちんと使い分けて、誤用しないようにしましょう。