「参拝」の意味とは?
「参拝」とは、目的を持ってその神社やお寺に行き、そこに祭られている神仏を拝むことを言います。
神社仏閣にはそれぞれご本尊があり、ただその場所に行くだけではなく、何かの目的の為に手を合わせてご本尊を拝む行為です。
「参拝」の「参」は「行く・来る」の他に「神仏を拝みに行く」という意味があります。
「拝」には「神仏を敬う」「身体をかがめて敬意を表する」という意味があります。
これらの意味から「頭を下げて神仏を敬う」として使われています。
「参詣」の意味とは?
「参詣」とは、神社やお寺に行く行為そのものであり、「拝む」という意味は含まれません。
つまり、神社仏閣のある場所に到達した時点で「参詣」したことになるのです。
「参詣」の「詣」は「神仏のある場所に参ずる」という意味であり、単純に「行くこと」を表しています。
「お参り」の意味とは?
「お参り」は、お寺や神社の神仏だけではなく、お墓に拝みに行くことも意味しています。
ご本尊があるなしに関わらず、宗教的な意味のある特定の場所に拝みに行く時に使われます。
「参拝」と「参詣」の違い
「参拝」と「参詣」の違いは「その神社仏閣に行きご本尊を拝むか拝まないか」です。
お寺や神社に行くところまでは同じですが、そこからの行動が違います。
「参拝」の場合、ご本尊に対してきちんと頭を下げて敬意を表します。
「参詣」の場合、その場所に行き境内を見学したりおみくじを引いたりするだけでも良いのです。
「参拝」と「お参り」の違い
「参拝」と「お参り」の違いは、「その場所にご本尊があるかないか」です。
そもそもお寺や神社に行くか、お墓や記念碑など神仏以外で拝む対象がある場所に行くかということです。
「参拝」は「神仏に対して敬意を表すこと」で、この場合はやはり神社仏閣の本堂まで行く必要があります。
「お参り」は神社仏閣の他に「お墓参り」とも言われる様に、人やペットなどに対して手を合わせることも含み、直接墓地まで行って済ませることもあるのです。
「参詣」と「お参り」の違い
「参詣」と「お参り」の違いは「神社仏閣に特定されているか」「拝むか拝まないか」の2つです。
「参詣」はお寺や神社に行くことで、拝むという行為は含まれません。
「お参り」はお寺や神社の他に故人やペットが眠るお墓に行き、手を合わせて拝むことまでを言います。
場所と行為が全く違うので、意味も違ってきます。
「参拝」と「参詣」と「お参り」の使い分け
「参拝」と「参詣」と「お参り」の使分けについて紹介します。
「参拝」を用いるケース
「参拝」が使われるのは「終戦記念日に閣僚が靖国神社を参拝した」というニュースです。
この場合、閣僚が靖国神社で戦没者の冥福を祈り手を合わせて拝むことを表しています。
靖国神社の特徴はご本尊というものがなく「戦争の為に亡くなった人達」を祭っている神社、という点です。
国際的に何度も問題になっていますが、閣僚が出向いて拝む行為が毎年続けられています。
「参詣」を用いるケース
「参詣」が使われるのは「〇〇大社で縁日があり、多くの人達が参詣した」という時です。
この場合、人々の目的は縁日の催しものであり、神社には行きますが拝むことまでしない人も多くいます。
「お参り」を用いるケース
「お参り」が使われるのは「お墓参りに行く時」で、最も身近で誰でも経験があるのではないでしょうか。
お墓参りはお墓を水で洗い、お酒やお花を供えて故人や先祖が安らかに眠れる様に祈る行為です。
これにより生きている人が幸せになれる様にとき祈願する意味もあります。
祈る対象は神仏ではありませんが、現世から祈ることで先祖が成仏すれば、格の高い御仏になり、子孫を守ってくれると言われています。