この記事では、「友情」と「絆」の違いを分かりやすく説明していきます。
「友情」とは?
「友情」(ゆうじょう)は、「友」への「情」という意味です。
これは友達との間での思いやりや誠意という意味になります。
「深い友情」「友情が芽生える」「友情を育む」「友情に厚い」「友情の証」など、この「友情」という言葉を使った表現は色々あります。
一般的に「友情」は人間同士の間の思いやりや誠意、精神の深い結びつきを意味しますが、犬や馬、もしくは猛獣相手にも「友情」を使ってお互いの信頼関係や友好関係を言い表すこともあります。
「友情」と同じような意味を持つ言葉には「友愛」があり、反対の意味を持つ言葉には「敵意」があります。
例を挙げると「友情を感じる」と「敵意を感じる」では全く反対の意味になります。
「友情」を英語で表現するときには「friendship」や「fellowship」という単語を使います。
「絆」とは?
「絆」(きずな)は少々難しい漢字で、読めるけれど書けないという人も少なくありません。
(きずな)ではなく(ほだし)とも読めます。
「絆」(きずな)の持つ意味は誰かと誰かの断ち切ることのできない結びつきのことです。
しかし「絆」(絆)の意味になると、馬などの動物をつないでおくための綱となります。
いずれの意味にしても、「強く結びつく」ことに関係する言葉です。
一般的に使われているのは(きずな)で、「家族の絆」「夫婦の絆」「運命の絆」や、「絆を断ち切る」「絆を感じる」など、信頼関係や愛情の結びつきを表現するときによく登場する言葉です。
また人間同士の結びつきだけではなく、「飼い犬との絆」や「母馬と仔馬の絆」など、人間と動物、動物同士にも使える言葉です。
「絆」と同じ意味を持つ言葉には「結びつき」「縁」があります。
英語で表現するときには、「bonds」や「tie」を使います。
「友情」と「絆」の違い
「友情」と「絆」の違いを、分かりやすく解説します。
「友情」も「絆」も信頼関係や愛情を持って深く結びついているのを表現するときに使う言葉です。
ただし「友情」は友達や友達とみなす動物などが対象で、家族やパートナーに対しては「友情」は使用せずに「愛情」を使います。
また「絆」の方には「離れられない」という、より運命的で強い結びつきを意味するときに使用します。
友情が思いやりや信頼などの「情」を表現するのに対し、「絆」は断ち切れない運命的な結びつきを意味します。
「夫婦間の愛情」と「夫婦の絆」では後者の方に強い結びつきを感じます。
もし「友情」以上の強い運命的なものを感じたときには、それを「絆」と呼んで良いでしょう。
まとめ
「友情」と「絆」はどちらも、私たちの人生の中で尊く、良いものとされています。
周囲の人との友情を深めたり、絆を強めたりすることで人生がより豊かになるはずです。
この「友情」と「絆」という言葉をいつも心の隅に置いておくと良いでしょう。