この記事では、「古書」と「古本」の違いを分かりやすく説明していきます。
とてもよく似ている「古書」と「古本」という2つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「古書」とは?
「古書」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「古書」は「こしょ」と読みます。
「古書」は「昔の書物。
古い文書」という意味があります。
例えば、江戸時代の世俗などについて、書かれている古い本は、「古書」と呼びます。
次に「古書」には「古本」という意味もあります。
基本的に「古書」は、絶版になって、新品として手に入らなくなった本を指し、入手困難な本を指します。
絶版されてからかなり時間がたっており、新品として手に入るめどが立たないような、歴史的価値がある古い本などを「古書」と呼ぶことが多くなっています。
「ISBN(国際標準図書番号)」が付いていない時代に出版された本を、「古書」と呼ぶのも一般的です。
「ISBN」は日本では、1981年に適用されるようになったため、それ以前の本で、絶版してしまった本は「古書」と呼ぶことができるでしょう。
「古本」とは?
「古本」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「古本」は「ふるほん」と読みます。
「古本」は、「新本ではないもの」という意味があります。
また「古代の書物、古い文書」という意味があります。
ちなみに「新本(しんぼん)」には、「新刊の本」という意味や、「他人の手に渡ったことのない新しい本」という意味があります。
このことから「新本」には、「新刊や、これまで他人の手に渡ったことのない新しい本」という意味があることが分かります。
発売されたばかりの本や、発売されてから一度も売れたことがない本で、誰の手にもわたっていないものは、すべて「新本」ということができます。
そして、それ以外の本はすべて「古本」と呼ぶことができます。
「古書」と「古本」の違い
「古書」と「古本」の違いを、分かりやすく解説します。
「古書」には「昔の書物。
古い文書」という意味があります。
一方の「古本」には「新本でないもの」という意味があります。
「古本」は、「新刊以外の本や、誰かの手に渡ったことのある本」すべてを指すため、「古書」もそこに含まれます。
しかし、「古本」の中には、「古書」に含まれないものがあります。
例えば、1981年以降に出版されていて、今でも新刊として再版されているような本は、「古書」ではなく「古本」となるためです。
このように「古書」は「古本」の一部の本を指します。
古くて歴史的に価値がありそうな本や、絶版されて久しいような本を見たときは、「古書」と呼び、それ以外の本を「古本」と呼ぶといいのではないでしょうか。
まとめ
「古書」と「古本」の違いについて見てきました。
2つの言葉はとてもよく似ていますが、明確な違いがあることがわかります。
「歴史的に貴重な本」は「古書」と呼び、それ以外の、新刊以外の本、誰かの手に一度渡ったことのある本を「古本」と呼ぶようにしましょう。