この記事では、「同情」と「同調」の違いを分かりやすく説明していきます。
「同情」とは?
「同情」は「どうじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手と思いや感情を共にすること」という意味で、相手の立場になって考えることを言います。
2つ目は「相手の苦悩や不幸を自分のことだと思いいたわること」という意味で、相手の悲しい思いや辛い思いに対して優しく接することを言います。
上記に共通するのは「相手に共感する」という意味です。
「同情」の使い方
「同情」は「相手と思いや感情を共にすること」「相手の苦悩や不幸を自分のことだと思いいたわること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「同情する・した」「同情される・された」と使われたり、副詞として「同情して」と使われます。
基本的に、相手の立場になり気持ちを共感して、優しく接する時に使われる言葉です。
尚、良い意味ばかりではなく、プライドの高い相手からは憐れみを受けるというニュアンスがある為に嫌われることもある感情です。
「同調」とは?
「同調」は「どうちょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「同じ波長であること」という意味で、リズムや流れ、ノリや雰囲気などが同じである様子を言います。
2つ目は「他人の意見や主張などに賛同すること」という意味で、他の人と同じであると意思表示することを言います。
3つ目は「周波数を合わせること」という意味で、特定の周波に共振する様にレベルを合わせることを言います。
上記に共通するのは「相手と合わせる」という意味です。
「同調」の使い方
「同調」は「同じ波長であること」「他人の意見や主張などに賛同すること」「周波数を合わせること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「同調する・した」と使われたり、副詞として「同調して」と使われたりします。
基本的に、対象となる相手と合わせて同じ状態にする時に使われる言葉です。
「同情」と「同調」の違い
「同情」は「相手の立場になり気持ちを共感して、優しく接すること」という意味です。
「同調」は「相手と合わせて同じ状態にすること」という意味です。
「同情」の例文
・『人々は災害で両親を失った子供に同情を寄せた』
・『彼女は不幸な身の上話をして同情を引こうとした』
・『今回の事件は加害者にも同情の余地はあると思う』
・『「同情するなら金をくれ」は正に名台詞だと思う』
「同調」の例文
・『彼はいともあっさりと同調してきたので信頼できない』
・『今回の話し合いでは同調圧力がかかっていて発言できなかった』
・『彼の楽曲はどれも同調なので区別がつきにくい』
・『今回のプロジェクトは同調してくれる人が多かったので、やり易かった』
まとめ
今回は「同情」と「同調」について紹介しました。
「同情」は「共感して優しくする」、「同調」は「相手と同じ状態になる」と覚えておきましょう。