物事を知らせる時に使う用語としては「告示」や「通知」があります。
法律用語として使用されることが多いのですが、意味によってはそれ以外の場面でも使われるので、意味の違いを覚えておくと便利です。
この記事では、「告示」と「通知」の違いを分かりやすく説明していきます。
「告示」とは?
「告示」とは口頭や文書などで内容を告げることであり、これは内容をよく知らせるために使用されます。
個人で使うことも多いのですが、国や自治体がそれぞれの住民に対して具体的な政策や行事を伝える時にも「告示」は使われます。
公的な機関が発する「告示」には色々なものがあり、内閣の「告示」、裁判所の「告示」、納税「告示」など法的な根拠が存在するものをお知らせする時に使用されるのが特徴です。
「告示」は様々な方法で伝えられるものであり、例えば政治的な内容の「告示」は官報や広報によって掲示されます。
最近ではインターネットのによって様々な「告示」を掲示するところが多くなっており、必要な情報を得ることが簡単になりました。
「告示」として最も身近なものとしては選挙内容の通達があり、こちらも様々な方法で選挙権がある人々に通達されます。
「通知」とは?
「通知」とは物事をよく知っていることや理解していることを表す意味があります。
しかしこれ以上によく使われる意味としては、物事や返事を知らせるという意味でありこちらは日常的によく使われる用法です。
「通知」は誰でも使うことが可能であり、公的な機関でも私人であっても単純に内容を伝える時に使うことが可能です。
「通知」は特定の情報や内容を知らせるものや方法自体を示す意味もあります。
例えば「通知書」や「通知表」は具体的な内容を書面などに起こして知らせるものであり、特定の人を対象にすることが多いのが特徴です。
「告示」と「通知」の違い
「告示」は主に公的な機関が具体的な政策や行事の内容を伝える時に使う言葉であり、法的な根拠があることを示す時や、国民などに広く知らせる時に使います。
「通知」は単純に特定の相手に対して具体的な内容や返事を知らせる時に使う言葉であり、これは色々な人が使うことが可能です。
最近スマホでは各種のアプリの情報を「通知」してくれるサービスが増えてきました。
これらは公的な機関が発信元でない限りは「告示」という言葉を使わず、「通知」を使うのが違いです。
「告示」の例文
・『選挙の告示が掲載されるようになったので、注目している』
・『法律改正のため、具体的な内容が国民に対して官報で告示された』
「通知」の例文
・『昔の通知表を見つけたので懐かしくなってしまった』
・『納税通知書が来たので、急いで支払いを済ませてきた』
まとめ
「告示」や「通知」は具体的な内容を伝える時に使う言葉ですが、「告示」国や自治体など公的な機関が内容を広く知らせる時に使われます。
「通知」は単純に内容を知らせる時に使う言葉であり、個人でも集団でも使えます。