「味の素」と「ほんだし」の違いとは?分かりやすく解釈

「味の素」と「ほんだし」の違いとは?違い

「うま味」調味料として代表的なものの中に、「味の素」「ほんだし」があります。

普段、スーパーなどで目にしたり、料理に使っているかもしれませんが、この違いは意外と分からないかもしれません。

この記事では、「味の素」「ほんだし」の違いを分かりやすく説明していきます。

「味の素」とは?

「味の素」とは、味の素株式会社が製造、及び販売をしている「L-グルタミン酸ナトリウム」を主成分とする「うま味」調味料のことです。

また、「味の素」はこの会社の登録商標でもあります。

「L-グルタミン酸ナトリウム」のグルタミン酸は「アミノ酸」の一種で、人体を形成するのに必要な成分です。

これは昆布や野菜などに含まれています。

「味の素」はサトウキビから作られていて、色は白色です。

サトウキビの糖分が発酵すると、「グルタミン酸」に変化します。

明治時代に池田博士が昆布から「グルタミン酸」を発見しました。

これを「うま味」と呼んでいます。

「味の素」は野菜炒めやチャーハン、または焼きそばなど、炒め物料理に適しています。

それ以外にも、焼き物、煮物、または酢の物など、いろいろな料理にも使うことができます。


「ほんだし」とは?

「ほんだし」とは、味の素株式会社が製造、販売している和風だしの風味調味料です。

鰹節が主原料とした調味料で、色は薄茶色です。

鰹節には「イノシン酸」が含まれていて、「うま味」の一つです。

「イノシン酸」は肉や魚類に含まれています。

「ほんだし」は顆粒だしで、水にも溶けやすいので、料理に使いやすく、鰹節や昆布からだしを取る手間を省くことができます。

お味噌汁の他、炊き込みご飯や煮物、または鍋など幅広く料理に使うことができます。


「味の素」と「ほんだし」の違い

「味の素」「ほんだし」の違いを、分かりやすく解説します。

「味の素」はサトウキビから作られている「グルタミン酸」「うま味」がある調味料です。

一方、「ほんだし」は鰹節を原料とした「イノシン酸」「うま味」の和風調味料です。

どちらも主原料は違いますが、同じ「うま味」成分からできています。

まとめ

5つの味覚には、甘味、酸味、塩味、苦味、そして、今回登場した「うま味」があります。

さらに「うま味」には、「グルタミン酸」「イノシン酸」そして、「グアニル酸」の3つがあります。

「グアニル酸」は干しシイタケなどに含まれている「うま味」です。

「グルタミン酸」「アミノ酸」の一つですが、「イノシン酸」「グアニル酸」「核酸」に含まれます。

これらを掛け合わせることによって、「うま味の相乗効果」が生まれ、料理がさらに美味しくなります。

「うま味」調味料や食材の「うま味」などを知ることで、料理に幅が出てきます。

また、食材選びや料理の献立などにも役立ちそうです。

「味の素」「ほんだし」の調味料とともに、さまざまな食材の組み合わせで、その美味しさも変わってきます。

いろいろな組み合わせを楽しんで、美味しい料理を味わいたいものです。

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