「嚆矢とする」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「嚆矢とする」とは?意味と使い方

この記事では、「嚆矢とする」の意味を分かりやすく説明していきます。

「嚆矢とする」とは?意味

こうしとすると読み、物事の始まりにする、きっかけにすると言った意味で使われ、新たなジャンルの嚆矢とすると言ったような意気込みを示すケースでも使われています。

基本的にはポジティブな用途で使われることが多く新たな始まりというような大きな枠での仕様が可能で、逆に日常の新たなことではあまり嚆矢とするという言葉は使わず、「この中華料理屋を今後の食生活の嚆矢とする」などと言うとかなり大げさな印象の言葉になってしまいます。

ただし比較的クローズな場で表現の工夫として使う分にはさほど問題ないでしょう。

どちらかと言うと大きな組織が動いているときに使われます。


「嚆矢とする」の概要

嚆矢とは音のなる矢、鏑矢のことで、開戦を知らせるためのものとなっています。

その由来からも比較的大きな物事が始まるときに使用される言葉となっています。

矢そのものを指すというよりは矢を放った時を指しているとも言えます。

一度の行動において二度嚆矢とするケースは基本的にはなく、大きな嚆矢などというような強調した使い方はありません。

嚆矢という店名は若干数あり、業界のパイオニアでありたい、開拓精神を持ったものでありたいなどの意気込みを込めることができます。

物事の始まりを描けるという性質から、小説や社史では特に使いやすい表現と言えます。

学校では新たな事業に挑むなどのケースがない限りは新規開校の一年生に嚆矢という言葉を使いやすい状況のため毎年新入生に対しては使えず、卒業生に対して世の中の嚆矢とする活躍をしてほしいということは可能です。

一方、口に出して嚆矢とするという表現はほとんど使わないと言えるもので、スピーチや原稿があったタイプの挨拶など、こちらから一方的に発表する場であれば可能と言えるでしょう。


「嚆矢とする」の言葉の使い方や使われ方

「トヨタのプリウスはハイブリッドカーの嚆矢とするものであった」「新橋から横浜への鉄道開業は近代化の嚆矢とする見方も強い」「市場に嚆矢とする意気込みで作ったが斬新過ぎたためか成功しなかった」などの使い方が挙げられ、嚆矢とする結果が新たな時代であることなどより大きなケースもあります。

「嚆矢とする」の類語や言いかえ

きっかけにする。

発端にする、先導する、新たな一歩を踏み出す、ファーストペンギン、法螺貝を鳴らすなどが言い換えとして使える言葉ですが、新時代の嚆矢とするというほど言葉としての印象が強いものは少ないとも言えるでしょう。

まとめ

嚆矢とするということは新たな一歩となる行動を取ることで、嚆矢を放つことが開戦の合図だった由来もあることから、大きな組織が使うケースが多くなっています。

意気込みとして個人が使うのも問題ないでしょう。

言葉としても意味合いとしても格好良さ、壮大さのある言葉であると言えます。

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