この記事では、「四半期」の意味を分かりやすく説明していきます。
「四半期」とは?意味
「四半期」の読みは「しはんき」で、その意味は「1年の4分の1、すなわち3カ月毎」ということです。
この言葉がよく使われるのは、企業の決算報告に関してで、1年を通しての通期決算(本決算)以外に、この3カ月毎の「四半期」決算が報告されています。
株式上場企業に対しては、この「四半期」決算報告が義務付けられています。
これは、企業の経営状況を適時把握できるように情報開示して、投資家が適切な売買を行う事が出来るようにするために、義務付けられているのです。
「四半期」の概要
「四半期」の意味は、前項に記した通りですが、この言葉を分解してその意味を少し掘り下げます。
「四半」は「4分の1」を意味する言葉で、「四半期」以外では25年を意味する「四半世紀」と言う言葉を見聞きする事が多いと思います。
また「期」は企業の決算年度を第○○期と表記し、1年間を表す言葉です。
通常の暦の1年は、1月から始まり12月で終りますが、この「期」は企業によって一定ではありませんが、一般的には4月から3月の1年とする企業が大多数です。
従って、4月から6月までの「四半期」は第1「四半期」、次の3か月は第2「四半期」と呼ばれています。
また、期を2分して「上期」・「上半期」と「下期」・「下半期」呼ばれる事もあり、「上期」は4月から9月までで、第1「四半期」と第2「四半期」を合わせたものだとも言えます。
こうした使い方は、企業決算だけでなく、経済動向の分析・発表においても行われています。
「四半期」の言葉の使い方や使われ方
「四半期」の言葉は『当社の商品は夏場は需要が減少し、販売ダウン傾向は毎年の事ですが、それにしても今年の第2四半期の売上高の落ち込みは大き過ぎます。』や『今回発表のあった第3四半期の業績は、第1四半期・第2四半期よりも、さらに悪化しています。
この会社の株は思い切って売ろうかと考えています。』の様に使われます。
「四半期」の類語や言いかえ
「四半期」は完全に定着した経済用語・金融用語で、これの言い換えとして使われる言葉は、見聞きする事はありません。
しかし、あえて無理やり類語や言い換えを考えるなら、「四半分」や「3カ月毎」や「クオーター」と言う表現が挙げられます。
まとめ
「四半」は「4分の1」を意味する言葉で、「期」は会計年度や決算年度を表す言葉で、多くの企業では「期」は4月から3月までの1年としています。
従って「四半期」とは、4月から3月までの1年を4分割した3カ月毎を意味する言葉となります。
株式上場企業に対しては、1年間の通期決算だけでなく、「四半期」決算を、投資家情報として公表する事が義務付けられています。
これは動きの激しい企業経営状況を出来るだけリアルタイムに知らせ、投資家が株式売買を行う際に有効な情報を提供する事が目的です。