「回答」と「報告」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「回答」と「報告」の違い違い

この記事では、「回答」「報告」の違いを分かりやすく説明していきます。

「回答」とは?

「回答」とは、かいとうという読み方をすべき言葉です。

文字で表記されたこの言葉を目にすれば直ぐに理解出来る様に、元の状態に戻るとかぐるりとまわるといった意味を持つ回の字に、質問等に返事をするやお返しをするといった意味がある答の字を付け加える事で誕生した言葉となっています。

だからこそ回答は、質問や要求等に答える事やその答えを意味するのです。


「回答」の使い方

「回答」は、質問や要求に対して答える事を意味する言葉として使われる事が多くなっています。

具体的にはシンプルに、回答する、という表現で質問等に答える様子を示すのです。

他にも良く見掛ける表現として、満額回答があります。

これは春闘等において、会社側が組合の要求を全て受け入れる際に用いられる言葉です。


「報告」とは?

「報告」とは、ほうこくという読み方をする言葉となっています。

漢字で表記されたこの言葉を目にすれば即座に分かりますが、つげてしらせるやしらせるといった意味を有する報の漢字に、つげるとかしらせる、訴えるといった意味がある告の漢字を付け足す事で成立している言葉です。

そのため報告は、告げて報せる事を意味しています。

「報告」の使い方

「報告」は主に、任務や役目を負った人がその経過や結果を述べるという意味合いで使用される言葉です。

多くは出来事の情報を整理して伝える事であり、任務等が終了した時にこの報告を行う事が多かったりします。

更にビジネスの場では、この報告の内容を文章にして分かり易く纏めて整理する事で、報告書として提出するケースも少なくありません。

なのでこの報告書という言葉も、比較的良く見掛ける事が出来る表現だったりします。

「回答」と「報告」の違い

「回答」「報告」は全然違う言葉が使われており、読み方も違っているので見比べても共通点を見出す事はありません。

ただしどちらも、何かに対するリアクション的な意味合いを持つ言葉同士である点は少し似ている部分と言えます。

とはいえ「回答」は、質問や要求に対する答えを意味する言葉です。

一方の報告は、任された役目や仕事の経過や結果を述べるという意味の言葉なので、持つ意味合いを理解すれば混同する事はないと言えます。

「回答」の例文

・『お問い合わせ頂いた件ですが、後程担当者が電話で回答致します』

・『サービス向上のため、是非ともアンケートにご回答ください』

「報告」の例文

・『事故の報告が遅れたせいで、対応も後手回ってしまった』

・『報告書の作成に手間取っているので、勤務時間内に仕事が終わりそうもありません』

まとめ

2つの言葉は使用されている文字も、読み方も特に共通していると言える部分はないです。

ですが共に何かに対するリアクションといった意味を持つ言葉同士なので、少し使い分けに迷う人もいます。

ただし「回答」は、要求や質問に対する答えを意味する言葉です。

対する「報告」は、任され任務や役目の途中経過や結果を報せる、という事を意味する言葉となっています。

違い
意味解説辞典