テレビでの国会中継を見れば分かるように、国会では、国会議員によって国の法律を策定、変更するための議論が行われています。
代表質問のような場では、法律の策定とは直接関係ないようなスキャンダルの暴露が行われたりもしますが、基本的には国の根幹となることを議論する場所として大変重要です。
国会とは別に政府と呼ばれているものもあります。
これは国の政策を実行する役割を持つ組織として認識されています。
それでは、「国会」や「政府」とはどういうものなのでしょうか。
違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「国会」と「政府」の違いを分かりやすく説明していきます。
「国会」とは?
「国会」とは、「国の政策や法律を決める」機関です。
所属するのは国民の代表として選挙で選ばれた国会議員で、衆議院と参議院に分かれています。
国会の会期中は国会議事堂に集まって議論します。
英語では、「diet」が近いでしょう。
「政府」とは?
「政府」とは、広義では「国家の運営に必要な全ての業務をする組織」であり、国の運営機関そのものを表します。
狭義では、「国の運営する業務のうち、行政を受け持つ組織」と言えます。
使用されるシチュエーションによって、どちらを意味するかは変わってきますが、狭義の意味で使われることの方が多いでしょう。
英語では、言うまでもなく「governmenmt」です。
「国会」と「政府」の違い
「国会」と「政府」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの違いを明確にする上では、前述のように、「政府」を広義に捉えるか、狭義に捉えるかで変わってきます。
ここでは、狭義の「政府」を基準にしましょう。
そうすると、「国会」は、「国の法律や方策を決めるところ」であり、「政府」は、行政機関として「国の法律や方策を実施するところ」であると言えます。
「国会」の例文
「国会」の例文は以下のようになります。
・『日本の国会は、衆議院と参議院に別れた二院制を採っています』
・『国会で議論しているのは国会議員であり、国民によって選挙で選ばれた人がなります』
「政府」の例文
「政府」の例文は以下のようになります。
・『政府広報によって臨時の補助金に関する発表が行われました』
・『内閣と官僚が政府の中心としてまつりごとをするのが行政です』
まとめ
この記事では、「国会」と「政府」の違いを、解説してきました。
国を治めるという意味で、必要な権力として定義されているのが「三権分立」です。
ここまで記述したように、国会は立法、内閣が行政、裁判所が司法の権利を持って必要な業務を行なっています。
この考え方はアメリカの国家としての根幹をなすものであり、日本においてもなくてはならないものです。
特に、内閣を中心として行なっている行政は、政府の名の下に私たちの日常生活に最も近いところにあって、見えやすいものです。
しかし、残りの2つもなければ国としては成立しません。
直接関与できない司法は別として、立法には選挙という方法で参加できます。
政府の策に関して文句を言うのは簡単ですが、まずは選挙を通して立法機関の人選にも参加することが先ではないでしょうか。