この記事では、「土師器」と「須恵器」の違いを分かりやすく説明していきます。
「土師器」とは?
「土師器」の意味と概要について紹介します。
「土師器」の意味
「土師器」は「はじき」と読みます。
意味は「弥生式土器の技術を元に、野焼きで作られた茶褐色の土器」のことです。
「土師器」の概要
「土師器」は、弥生式土器と同じ技術を元にして作られた土器のことを言います。
地面に浅い穴を掘り、700度から800度位の低温で焼いたもので、野焼きを更に進化させた「覆い焼き」という技法が使われています。
色は茶褐色で、低温で焼く為に割れやすくなります。
弥生式土器と特徴がほとんど変わらりませんが、弥生式土器よりも薄型で、煮炊きするだけでなく食器としても使われていました。
後に紹介する「須恵器」と使われていた時期がかぶっています。
「須恵器」とは?
「須恵器」の意味と概要について紹介します。
「須恵器」の意味
「須恵器」は「すえき」と読みます。
意味は「古墳時代の5世紀以降に、朝鮮半島から伝わった、青灰色で硬い土器」のことです。
「須恵器」の概要
「須恵器」は、古墳時代の中期に朝鮮半島から伝わり、作られる様になった土器です。
ろくろで形を作り、窯で焼き上げる手法で、温度は1200度から1300度と高温で焼かれ、青灰色で硬質の仕上りになります。
「須恵器」は直接火にかけると割れやすい為に、貯蔵用・食器用として使われていました。
祭事の時の器としても使われていた為に、「土師器」よりも高級というイメージがあります。
「土師器」よりも後に日本に伝わりましたが、どちらも用途が違うので併用されていました。
「土師器」と「須恵器」の違い!
「土師器」は「弥生式土器の技術を元に、野焼きで作られた茶褐色の土器」です。
「須恵器」は「古墳時代の5世紀以降に、朝鮮半島から伝わった青灰色の土器」です。
まとめ
今回は「土師器」と「須恵器」の違いをお伝えしました。
「土師器は茶褐色」、「須恵器は灰青色」と覚えておきましょう。