この記事では、「圧縮ファイル」と「アーカイブファイル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「圧縮ファイル」とは?
「圧縮ファイル」とは、ファイルを圧縮しサイズを小さくしたファイルの事を指します。
基本的にいくつかのファイルをまとめ、それを「ZIP」や「RAR」などに代表される圧縮ソフトを用いてサイズを小さくし、保管しておくことができます。
この際にユーザーは任意のタイミングで「圧縮ファイル」の解凍をする事で元の大きさに戻してファイル編集等の作業が行えます。
「圧縮ファイル」を作成する事でファイルのサイズが小さくなり、ファイルのやり取りが容易になり、他者へファイルを転送する場合の時間短縮や、保存場所の容量確保などの目的で使用されます。
また、「圧縮ファイル」は1つのファイルだけを圧縮した場合でも「圧縮ファイル」と呼び、ファイルの数については多くても少なくてもどちらでも構いません。
「アーカイブファイル」とは?
「アーカイブファイル」とは、「圧縮ファイル」と非常に混同されやすいですが、複数のファイルを一つのまとめたものを「アーカイブファイル」と呼びます。
このまとめられる際に圧縮される場合が多いので「圧縮ファイル」と同義と捉われやすいですが、そのまとめられたファイル自体が圧縮されているか、圧縮されていないかにかかわらず「アーカイブファイル」と呼ぶのです。
「アーカイブファイル」はファイルを一つのフォルダにまとめて保管する事で、同系列のファイルや作成者、日時などの情報を順に並べる事ができます。
そのため、観覧や再確認などをする際に目的のファイルを見つけやすく、取り扱いしやすい状態にできます。
「圧縮ファイル」と「アーカイブファイル」の違い
「圧縮ファイル」と「アーカイブファイル」の大きな違いは圧縮されているかどうかという点です。
「圧縮ファイル」は、ファイルの数が一つないしそれ以上の数のファイルが圧縮され、サイズが小さくなっています。
対して「アーカイブファイル」は2つ以上の複数のファイルがまとめられたものについて「アーカイブファイル」と呼びます。
この時に「アーカイブファイル」が圧縮されているかどうかについては問われないため、圧縮されていてもファイルがまとめられているフォルダなどに対して「アーカイブファイル」と呼びます。
基本的に「アーカイブファイル」を作成する際に、同時に圧縮をかける場合が多いため、この2語は混同されやすいのです。
「圧縮ファイル」の例文
・『友人に複数の画像ファイルを送信するため、一時的に圧縮ファイルにしてメールで送信した』
・『家族を撮影した動画ファイルの容量が多くなってきたので、圧縮ファイルにして保存しておくことにした』
「アーカイブファイル」の例文
・『私が趣味で撮影した大量の風景の写真を、アーカイブファイルとして観覧しやすいようにした』
・『アーカイブファイルの一覧から、目的のファイルを探す』
まとめ
「圧縮ファイル」と「アーカイブファイル」の違いは、ファイルが圧縮されているかどうかという点です。
ただ、現在では「アーカイブファイル」を作成する際には圧縮する事が一般的になっているため、「圧縮ファイル」と「アーカイブファイル」はほぼ同義語と言えます。