日頃、近所を歩き回っても、「地表」や「地面」感じることはありません。
大きな理由は土が無いからです。
「地表」や「地面」は、ほぼアスファルトが敷き詰められていて、しかし確実にそれらは存在しているのです。
ここまで、「地表」と「地面」を同じ意味で使用したのだが、本当はどう違うのでしょうか。
この記事では「地表」と「地面」の違いを分かりやすく説明していきます。
「地表」とは?
「地表」とは、「地球の表面で、海ではない部分」のことです。
「陸地の表面」と言っても良いでしょう。
この言葉は、日常会話で使用されることはほとんど無く、火山活動や地層に関するような話題の中に出てきます。
英語では「surface of the earth」が近いでしょう。
直訳すれば、「地球の表面」です。
「地面」とは?
「地面」とは、「土地の表面で」のことです。
別の言い方をすれば、「用途によって畑、建物、駐車場、道路などが設置される部分」ということになります。
つまり、一般的な言い方として利用できる「地表」とも言えるような、地理的な意味で使われることが多い言葉です。
英語では、「ground surface」が一番近いでしょう。
直訳すれば、「土地の表面」です。
「地表」と「地面」の違い
「地表」と「地面」の違いを、分かりやすく解説します。
我々人間から見れば「地表」も「地面」も、土地の表面であることは同じです。
ただ、使用されるシチュエーションが違います。
「地表」という言葉が使用されるのは、地学的なシチュエーションであり、「地面」が使用されるのは地理的なシチュエーションであると言えます。
また、それがどう利用されるかという部分でも違いがあります。
「地表」の利用法は、「生物が生きてゆく環境を提供する場所」のことであり、「地面」の利用法は、「人間が生活する空間や関連施設を建設する場所」です。
「地表」の例文
「地表」の例文は以下のようになります。
・『地表の形状や高度によって、生息できる生物の種類が限定されます』
・『地表から視認できる部分の地層は断層が現れたものです』
「地面」の例文
「地面」の例文は以下のようになります。
・『蝉が地面に出てきてからは1週間程度しか生きられません』
・『地面に建設される建物は、地上と地下に空間を持ちます』
まとめ
この記事では、「地表」と「地面」の違いを、解説してきました。
日頃は「地表」も「地面」も意識することはないのですが、実は都会にも土は沢山あります。
少し歩いて「公園」に行ってみましょう。
そこには土も砂もその上に設置された遊具もあります。
それらを見ると、自分が確かに「地面」の上に立っていることを実感できます。
そして、その同じ「地面」の上に生活するのは人間だけではなく、虫や、鳥やその他の沢山の生き物もいることを感じることによって、明日もともに生きて行こうと改めて考えることでしょう。