この記事では、「坩堝と化す」の意味を分かりやすく説明していきます。
「坩堝と化す」とは?意味
「坩堝と化す(るつぼとかす)」とは、「その場所にいる人たちが興奮したり刺激を受けたりして、強い熱気で満ちている状態になること」を意味しています。
「坩堝と化す」という慣用句の表現は、「たくさんの人たちが興奮して熱気が高まることで、熱狂的な空気(雰囲気)になること」を示唆しているのです。
あるいはシンプルに、「大勢の人々が入り乱れている状態に変化すること」の意味を示します。
「坩堝と化す」の言葉は、「有名アーティストのライブ会場・大勢の人たちが詰めかけるイベント会場・賛否両論で興奮しているデモや政治演説」などが盛り上がっていて熱気に満ちているような状況を指している言葉なのです。
「坩堝と化す」の概要
「坩堝と化す」という表現は、「坩堝」と「化す」を組み合わせてつくられている表現になります。
「坩堝(るつぼ・かんか)」という名詞の元々の意味は、「化学実験などで複数の化学物質を混ぜ合わせたり加熱したりする時に用いる耐熱性容器(容器の内部が高温・灼熱になりやすいもの)」です。
その原義から転じて、「坩堝」には「大勢の人たちや色々なものが入り混じっている熱気のある状態」といった意味合いも生まれました。
「いろいろな人々が入り混じる」という意味の「坩堝」の用例として、「アメリカ合衆国は人種の坩堝と言われています」などがあります。
「化す」という動詞は、「ある状態から別の状態へと変わること、変化すること」を指し示している動詞になります。
この二つの言葉の意味から、「坩堝+化す=坩堝と化す」で、「たくさんの人々が熱狂(興奮)してその場の熱気が高まっている状態に変わること」を意味しているのです。
「坩堝と化す」の言葉の使い方や使われ方
「坩堝と化す」の言葉の使い方は、「その場にいる大勢の人たちが熱狂的に興奮して盛り上がった状態になること」を意味して使う使い方になります。
「坩堝と化す」というのは、「たくさんの人たちが同じ場所で入り混じって興奮することによって、その場の雰囲気が熱を帯びた熱い空気になること」を示唆して使われる慣用句的・ことわざ的な表現なのです。
一般的に、「興奮の坩堝と化す・熱狂の坩堝と化す」の用法で使われます。
例えば、「フランスの政府の新型コロナウイルス対策に反対するデモは熱狂の坩堝と化しました」などを挙げることができます。
「坩堝と化す」を使った例文(使用例)
・『ジャニーズの人気アイドルたちが会場に駆けつけてきたので、短時間でその会場は興奮の坩堝と化しました。』
・『ファシズム(全体主義)の政治には、反対勢力を弾圧する恐怖政治の面もありますが、賛成する人たちによって熱狂の坩堝と化すことも多いのです。』
・『東京オリンピック開催には賛否両論ありますが、素晴らしい選手たちの試合に対して興奮の坩堝と化す感動的な場面も多くありました。』
まとめ
「坩堝と化す」という表現の意味・使い方などについて説明してきましたが、いかがでしたか? 「坩堝と化す」の言い回しは、「大勢の人たちが入り混じることで、熱気のある雰囲気になること」を意味しています。
「坩堝と化す」という表現の意味・概要について詳しくリサーチしたい時は、この記事の解説をチェックしてみてください。