この記事では、「基本」と「原則」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「基本」と「原則」の違い
物事の中心となることを「基本」と言い、守らなくてはならない基本的な決まりごとや規則のことを「原則」と言います。
似たような言葉であり、日常的に使われることも多いですが意味や使い方は違う言葉になります。
「基本」と「原則」の使い方の違い
「基本」は、物事の中心であるものを言い表すときに使います。
「原則」は、守らなくてはならない基本的な決まりごとや規則のことを表すときに使います。
「基本」と「原則」の使い方は、全く違うものになります。
また、二つの言葉を合わせて「基本原則」と使うこともあるようです。
「基本」と「原則」の英語表記の違い
「基本」は“basic”、“standard”などと表します。
「原則」は英語表記で“principle”と表すことが多いのですが、例外がない基本的なことという意味があるので「原則」とは少し意味が違います。
例外のある決まりごとという意味の英語表記はないので“principle”と表すしかないようです。
「基本」の意味
物事の全体の中心になるもののことを「基本」と言います。
「基」という字は土台になることという意味があり、「本」は物事の大事なところという意味を持ちます。
「基本」は、物事のどこの段階であっても必要なものになります。
「基本」の使い方
「基本」は、物事の中心であることを表すときに使われる言葉です。
日常会話などでは「基本的に」という使い方をする場合が多いようです。
また、物事の中心になるものを発展させてさらに応用させて使うこともできる言葉です。
その為に、まずは「基本」を身に付ける必要があります。
「基本」を使った例文
・『まずは基本を身に付けることから始めてみる。』
・『基本に忠実にプレーをする。』
・『基本的にはおだやかな性格であり、怒ることはほとんどない。』
・『基本を学んでから、応用問題に挑戦してみよう。』
「基本」の類語
物事の中心であるという意味の「基礎」や「基盤」、「基幹」などが類語として使われています。
物事の基本的な部分という意味を持つ「根元」や「根本」、「大元」なども使われているようです。
「基本」の対義語
「基本」の対義語として使われているのは、すでに得ている知識を基に当てはめて用いるという意味がある「応用」という言葉です。
「基本問題」と「応用問題」のように勉強をするときなどにセットで使われることが多いようです。
「原則」の意味
守らなくてはならない基本的な決まりごとや規則のことを「原則」と言います。
「原」という字にはおおもとという意味があり、「則」という字には決まりやおきてという意味があります。
二つの字を合わせておおもとの決まりという意味になります。
「原則」は、特別な場合を除いてという意味合いも含まれていて例外もあります。
その為、絶対に守らなくてはならないという訳ではないようです。
「原則」の使い方
「原則」は、基本的な事項で当たり前であることを言うときに使います。
基本的には決められたことですが例外もありますので、一般的な条件の範囲内で自由に判断して使うことができます。
必要に応じながら柔軟に対応し使える言葉です。
例外があるからと言って守らなくても良いという訳ではなく、基本的には守らなくてはならないが場合によって例外があるという解釈をしなくてはなりません。
「原則」を使った例文
・『原則として、関係者以外は立ち入ることができません。』
・『原則、館内での飲食はできません。』
・『その件については、原則に基づいて決定するべきである。』
・『ここの道路の車両での通行は、原則禁止とされている。』
「原則」の類語
「規則」や「法則」のように守らなくてはいけないことという意味のある言葉が類語として使われています。
他にも基本になる規則という意味の「本則」や、守らくてはいけない規則という意味の「準則」などもあります。
いずれも決まりという意味の「則」という字が含まれている言葉が多いようです。
「原則」の対義語
「原則」に当てはまらないという意味があることから「例外」が対義語として使われています。
法律関係や契約書などでは「原則」と「例外」はセットで使われることが多いようです。
まとめ
「基本」と「原則」は日常的にも多く使われる言葉ではありますが。
しっかり意味を理解している人は少ないかもしれません。
「基本」と「原則」は似たような言葉ではありますが、意味や使い方は全く違うものになります。
「基本」は物事の中心となるという意味があり、「原則」は守らなくてはならない基本的な決まりごとや規則という意味があります。
意味や使い方をしっかり理解し、それぞれに合った使い方をする必要があります。