歴史物のシミュレーションゲームなどでは、国力の強化とともに、最も重要なことは自国の城の整備と強化です。
このような状況で頻繁に使用される言葉として「堅牢堅固」というものがあります。
これは「堅牢」と「堅固」の2つの言葉を組み合わせたものですが、どんな意味なのでしょうか。
この記事では、「堅牢」と「堅固」の違いを分かりやすく説明していきます。
「堅牢」とは?
「堅牢」とは、何でしょう。
「堅」は文字通り「堅い」とか「硬い」という意味で、「牢」にも、「堅い」とか「しっかりした」という意味があります。
したがって、2つ合わせて「十分に堅い」というニュアンスになります。
この言葉のポイントは、何者も入れない、何者も出られないくらいの強固さであることです。
英語では「robust」と言います。
この単語は一般的には馴染みがないものですが、「堅牢」という言葉の固さを持っている言葉としてかなり使える言葉です。
「堅固」とは?
最初に、重要なことですが、「堅固」の読みは「けんこ」ではなく、「けんご」です。
ほとんどの人が、この文字を「けんこ」と読むでしょう。
しかし、手元のスマホでひらがな入力してみると、「けんこ」では感じが表示されないので、間違っていることがすぐ分かります。
それほど、馴染みのない言葉であるとも言えます。
この言葉のポイントは、どれだけ「固い」か、すなわち、どれだけ攻撃に強いかということになります。
英語では「firm」が最も近いでしょう。
この単語も「固さ」を表現したものです。
「堅牢」と「堅固」の違い
「堅牢」と「堅固」の違いを、分かりやすく解説します。
「堅牢堅固」と一緒に使われることでも分かるように、両方とも「十分に堅い」、つまり、「外からの攻撃に耐えられるだけの十分な強度を持っている」という意味では同じですが、違いは「牢」と「固」の違いに現れています。
「牢」は牢屋のように、外に出たり、外から入って来たりできないような堅さであり、「固」は、それが「固い」あるいは「強固」であることを主張しています。
そういった違いがあることが前提で「堅牢堅固」と重ねることでのより強いものであることを示しているのです。
「堅牢」の例文
「堅牢」の例文は以下のようになります。
・『最近のスマートホンは、水没しても壊れないくらい堅牢です』
・『堅牢な城を構えた国は栄えると言われています』
「堅固」の例文
「堅固」の例文は以下のようになります。
・『彼女の決心は堅固でした』
・『用心堅固とは、十分に注意深いことです』
まとめ
この記事では、「堅牢」と「堅固」の違いを、解説してきました。
この2つは「堅牢堅固」という熟語で使用されるように、ほとんど同じシチュエーションで使われる言葉です。
ここで主張されているのは、外からの圧力や攻撃に対していかに強いかということです。
これは、毎日の生活で、外部からの力に耐えて生きて行くこと想起させます。
人間はそれ自体は弱い生き物なので、どれだけ自分を守れる材料を持っているかが重要になるでしょう。