「境地」とは?意味や使い方!例文や解釈

意味と使い方

「境地」とは?

みなさんは「境地」という言葉を知っているでしょうか。

ビジネスシーンで、「新しい境地」を開拓したという人もいるでしょう。

一方で、「境地」という言葉をまるで知らないという人もいるかもしれません。

そこで「境地」という言葉の意味を紹介します。

「境地」の読み方

「境地」「きょうち」と読みます。

「けいち」などと読み間違えないようにしましょう。

これを機会に「境地」「きょうち」と読みましょう。

「境地」の一つ目の意味

「境地」という言葉の意味を紹介します。

「境地」には、「身の置き所」「立場」という意味があります。

「新しい境地」という言葉には、「新しい身の置き所」「新しい立場」という意味になります。

例えば、事務職を中心に活躍していた人が、営業の才能を開花させた時は、新しい身の置き所が生まれます。

このような時、「新しい境地」という表現ができます。

「境地」の二つ目の意味

「境地」という言葉には、「身の置き所」「立場」という意味の他にも、「物事に打ち込み、結果的に得た心の状態」という意味もあります。

「○○の境地に達する」などという表現を使うことがあります。

例えば恋愛シーンでも、「境地」という言葉を使えます。

一人の女性が、一人の男性を好きになり、長い年月が経ちます。

その結果、例えひどいことをされても、好きな気持ちは変わらないという心の状態を得た時、「なにがあっても好きという境地に達する」という文章にできます。

このように努力や長い年月の経過により、ある心情に達した時、「境地」という言葉を使って表現できます。

「境地」の類語や類似表現や似た言葉

次に「境地」の類語や類似表現を紹介します。

「境地」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。

「心境」

「心境」には「心の状態」という意味があります。

また「心境」は、単なる心の状態ではなく、何か特別な出来事を経た後の、心の状態を表す時に使う言葉です。

例えば、「当時の心境はどうでしたか」などと質問される時は、何か事件の後だったり、結婚や離婚など、大きなイベントがあった後の個々の状態になります。

「失恋により、心境が変化する」という時も、失恋という特別な出来事を経た後の、心の状態を意味します。

「境遇」

「境遇」「きょうぐう」と読みます。

「境遇」には、「社会における、人の置かれた位置」という意味があります。

例えば、同じ会社に二人の社員がいる時、二人の置かれた位置や立場は、微妙に違ったり、大きく違うのではないでしょうか。

一方は人間関係に恵まれ、仕事にも恵まれているかもしれません。

一方は、辛い立場に置かれているかもしれません。

このような時、「同じ会社にいても、二人の境遇は違う」などという文章にできます。

「立つ瀬」

「立つ瀬」「たつせ」と読みます。

「立つ瀬」「立つ瀬がない」という使い方をします。

「立つ瀬」には、「人前での立場」という意味があります。

「このままでは、私の立つ瀬がない」などという使い方をします。

「境地」を使った例文や短文など

続いて「境地」という言葉を使った例文や短文を紹介します。

「境地」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。

「境地」を使った例文1

「座禅をして明鏡止水の『境地』に達する」

この例文に登場する「明鏡止水」「邪念が無く、澄み切って落ち着いた心」という意味がある四文字熟語です。

このような心の状態に、座禅という方法を用いて、到達したという意味があります。

ストレスの多い日常生活を送っていると、心の中に邪念がたくさん湧いてしまいます。

そのような状態のまま生きて行くのは辛いと感じた時、座禅や瞑想など、心を整理する方法を試してみてはいかがでしょうか。

「明鏡止水の境地」とは行かなくても、気持ちが落ち着くかもしれません。

「境地」を使った例文2

「辛いことが起こった時に、自分が成長するために役立つと思える『境地』」

この例文は、精神的にかなり大人な人の心の状態を文章にしたものです。

自分の身にアクシデントが起こったり、嫌なことがあると、頭にきたり、落ち込んだりするのが普通でしょう。

しかし、精神的に成熟している人なら、「成長に役立つ」と前向きに捉えられるかもしれません。

もちろん、生まれつきこのような考え方ができたわけでなく、人生修行の結果、たどり着いた心情でしょう。

このように、人生修行の結果、得た心情も「境地」と表現できます。

「境地」を使った言葉と解釈

「境地」を使った言葉を紹介し、意味を解釈して行きます。

「境地」を使った言葉には、どのような言葉があるでしょうか。

「境地に達する」

「境地に達する」という言葉があります。

「境地に達する」には、「長い時間が経過した結果、あるいは物事に集中して取り組んだ結果、ある心情に到達する」という意味があります。

「修行の末、動じない境地に達する」という場合は、精神修行などを繰り返した結果、普通の人なら動揺してしまいそうな場面でも、平気でいられる心の状態になったという意味があります。

また、「あきらめの境地に達する」という場合は、物事に執着したり、好きな人が別かれようと言ったら泣きついたりせず、それも人生だと思えるような心の状態まで到達したという意味があります。

「ありがたい境地」

「ありがたい境地」には、「満足だと感じられる心の状態」「感謝したいと思えるような心の状態」という意味になります。

「以前は辛い思いもたくさんしたが、現在はありがたい境地だ」という時は、辛い思いをたくさんした結果、今は人に感謝したくなるような落ち着いた心情にある、などという意味があります。

軽い悟りのような感覚を得た時、「ありがたい境地」という言葉を使えるかもしれません。

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