「境地に立たされる」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「境地に立たされる」とは?意味と使い方

ピンチを伝える言い回しは、色々あります。

この記事では、「境地に立たされる」の意味を分かりやすく説明していきます。

小さな雑学を知って、暮らしに活かしていきましょう。

「境地に立たされる」とは?意味

境地に立たされるとは、追い込まれて苦しいこと。

崖っぷちまでやってきて、打つ手が見当たらない状態のことです。

多くは「苦しい」という形容詞を付け加えて「苦しい境地に立たされる」という言い方をします。

もう後戻りできない、切羽詰まった様子をあらわします。

後に引けない状態は、人生の色々なタイミングでやって来ます。

大好きな恋人にフラれてしまったとき。

信頼していた人に裏切られたとき。

そして仕事で大きなミスをしたとき。

このような場合、精神的に大きなダメージを受けます。

「境地に立たされた」と感じたとき、かなりの絶望感をおぼえます。

諦めに似たような、どん底の心境におちいります。

「何をやってもうまくいかない」そんな絶体絶命のピンチが「境地に立たされる」です。


「境地に立たされる」の概要

境地に立たされるの「境地(きょうち)」とは、今おかれている立場のこと。

そして今立っている場所のことです。

ちなみに「立たされる」というのは、受け身の言葉。

自分の意思でそこにいるのではなく、何らかの問題が起きてそういう状態になっていることをあらわしています。

そのためトラブルが起きて、いつもとは違う場所に立っているのが「境地に立たされる」です。

また境地には「そのときの気持ち」という意味もあります。

私たちの気持ちは、いつも同じではなく常に変わっていくもの。

「境地に立たされている」と不甲斐なく思っていても、心の在り方しだいでは「境地」「楽園」にかわることもあります。

「境地に立たされる」は、苦しい壁にぶち当たったときの処世術について教えてくれる、とても深い言葉です。


「境地に立たされる」の言葉の使い方や使われ方

「境地に立たされる」を日常生活で用いるとき、どのような点に注意すればいいのでしょうか。

例文を見ていきましょう。

・勤めている会社が倒産して、苦しい境地に立たされた。

・滑り止めの学校が不合格となり、厳しい境地に立たされた。

・境地に立たされるような、つらい体験をしてきたためか、彼の言葉には重みがある。

境地に立たされるは「厳しい」「苦しい」「つらい」など苦痛をあらわす形容詞と一緒に用います。

楽しいシーンでは使わない言葉のため、注意しておきましょう。

「境地に立たされる」の類語や言いかえ

「境地に立たされる」の類語をチェックしていきましょう。

・苦境に立たされる
・窮地に追い込まれる
・剣が峰に立たされる
・袋の鼠(ふくろのねずみ)
・絶体絶命
・危機一髪
どれも逃げるに逃げられない、緊張感につつまれた様子をあらわす言葉です。

「剣が峰に立たされる」「剣が峰」とは富士山の火口です。

まとめ

境地に立たされるの意味をお伝えしました。

境地に立たされるとは、追い込まれてピンチなこと。

逃げるに逃げられない、苦しくつらい状態です。

正しい意味を知って、語彙力を広げていきましょう。

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