この記事では、「外来語」と「カタカナ語」の違いを分かりやすく説明していきます。
「外来語」とは?
もともとは他の言語から取り入れたものであっても、自国語と同様に日常語として使われている言葉のことです。
広くは漢語を含みますが、狭義には欧米から入ってきた言葉をいいます。
カタカナで表記されることが多いです。
たとえば、トナカイという語です。
アイヌ語の「トゥナカイ」あるいは「トゥナッカイ」に由来します。
アイヌの人たちが住んでいるのは日本の一地域ですが、使用している言語は異なります。
トナカイという語は、別の言語が取り入れられて、日本の日常語として使われています。
ガラスも日本で定着している語です。
これは、ポルトガル語から入ってきたものです。
その他にも、パン、タバコ、スプーンなどさまざまあります。
「外来語」の使い方
もともとは他の言語であったものが、自国の言葉として定着した語を指して使用します。
日常に溶け込んでいるので、これが「外来語」だと意識することはあまりないです。
「カタカナ語」とは?
カタカナで書かれる語です。
もともとは他の言語であったものが、自国になじんで日常的に使われている語を主に指しますが、和製英語も指しています。
たとえば、タバコです。
この語はポルトガル語から由来しています。
今では日本で日常的に使われている、他の言語から入ってきて、自国語のようになじんでいる語です。
和製英語とは、英単語をいくつか組み合わせた、英語のように聞こえる日本語のことです。
サービスエリア、ソフトクリーム、タッチパネルなどがあります。
「カタカナ語」の使い方
カタカナで書かれる語という意味で使用をします。
海外から入ってきた言葉や和製英語を指しています。
「外来語」と「カタカナ語」の違い
前者の言葉が意味するものは、もともとは他の言語から取り入れたものであったのが、自国語と同じように使われるようになった語です。
広くは漢語も含みます。
後者の言葉が意味するものは、カタナカで書かれたものです。
「外来語」と和製英語を指しています。
和製英語は英語の単語を組み合わせた、英語のように聞こえる日本語で、海外から取り入れて日常的に使われるようになった語ではありません。
「外来語」とは違うものです。
「外来語」の例文
・『外来語の勉強をしている』
・『この語が外来語だとは知らなかった』
・『外来語が何となくかっこいい』
・『外来語に漢字をあててみた』
「カタカナ語」の例文
・『カタカナ語ばかり言われてもわからない』
・『カタカナ語ばかり書かれていて読みにくい』
・『カタカナ語をいくつ言えるかな?』
・『カタカナ語ばかりで英語を読んでいるようだ』
まとめ
2つの言葉が意味しているものはほぼ同じですが、「カタカナ語」は和製英語を含みますが、「外来語」は和製英語ではない点に違いがあります。
狭義の「外来語」と「カタカナ語」はカタカナで書かれることは共通しています。