「多少なりとも」と「多かれ少なかれ」の違いは?分かりやすく解釈

「多少なりとも」と「多かれ少なかれ」の違いは?違い

この記事では、「多少なりとも」「多かれ少なかれ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「多少なりとも」とは?

「多少なりとも」「たしょうなりとも」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「少しだけでも」という意味で、仮に少しだとしてもという仮定の数量のことを言います。

2つ目は「小さな影響があるかも知れない」という意味で、あるものごとにより小さな影響が生じるかも知れない可能性のことを言います。

上記に共通するのは「少しの可能性」という意味です。


「多少なりとも」の使い方

「多少なりとも」「少しだけでも」「小さな影響があるかも知れない」という意味で使われます。

副詞として使われ、仮定や可能性を表す文節が後に続きます。

基本的に、あるものごとの数量や度合いが大きいとは思わないが、少しだけでも生じると思われる時に使われる言葉です。


「多かれ少なかれ」とは?

「多かれ少なかれ」「おおかれすくなかれ」と読み、以下の意味があります。

1つ目は「ものごとの数量について違いがあっても」という意味で、数の多い・少ないの違いがってそうなる様子を言います。

2つ目は「それぞれに程度の差が幾らかあっても」という意味で、複数のものごとの程度にちがいがあってもそうなる様子を言います。

3つ目は「少しの違いはあるが」という意味で、「多少なりとも」とほぼ同じ意味になります。

上記に共通するのは「いずれにせよそうなる」という意味です。

「多かれ少なかれ」の使い方

「多かれ少なかれ」「ものごとの数量について違いがあっても」「それぞれに程度の差が幾らかあっても」「少しの違いはあるが」という意味で使われます。

副詞として使われ、どの様な結果につながるのかを表す文節が後に続きます。

基本的に、それぞれに数量や度合いの違いがあっても、いずれにせよその様な結果につながる時に使われる言葉です。

「多少なりとも」と「多かれ少なかれ」の違い

「多少なりとも」「数量や度合いが大きいとは思わないが、少しだけでも生じると思われること」という意味です。

「多かれ少なかれ」「数量や度合いの違いがあっても、いずれにせよその様な結果につながること」という意味です。

「多少なりとも」の例文

・『多少なりとも自分で努力して欲しかった』
・『今回は多少なりとも成長を感じられた』
・『多少なりともお役に立てれば嬉しい』
・『多少なりとも相手に同情する余地はあると思う』

「多かれ少なかれ」の例文

・『多かれ少なかれこうなるだろうと思っていた』
・『多かれ少なかれ反対する人がいるのは仕方がない』
・『彼の発言は多かれすくなれ若者に影響を与えている』
・『多かれ少なかれ会社に不満を感じている人はいる』

まとめ

今回は「多少なりとも」「多かれ少なかれ」について紹介しました。

「多少なりとも」「少しでも生じる仮定や可能性」「多かれ少なかれ」「いずれにせよそうなる」と覚えておきましょう。

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