「多岐にわたる」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「多岐にわたる」

「多岐にわたる」という言葉は耳慣れた言葉の一つです。

使う機会も多いですが、その多くはプライベートやリラックスした時ではなく、仕事や面接・自己紹介などフォーマルな場であることが多いです。

そして「多岐にわたる」と言う言葉は使い勝手がいい反面、常識的な言葉としても扱われています。

間違った使い方や意味の理解をしていると信用にもかかわるため、正しく使いこなすことが求められます。

「多岐にわたる」の意味

「多岐にわたる」という言葉は何か1つの事象に対して話題・テーマ・議題など話題となる内容が複数にわたっていることを意味します。

事象の内容については明確に決まっていないため、たくさんのジャンル・内容に対して適応します。

言葉の構成として「多岐」「岐」「分かれ道・分岐点」と言った意味を持ちます。

それが多くあると続くため、いくつもの分かれるポイントがあるという意味を持ちます。

そして「わたる」と語尾につくことで分岐点から広がっていくという意味合いも含むため、一つの事象からいくつもの話題に広がっていくとされます。

「多岐にわたる」の言葉の使い方

「多岐にわたる」という言葉の使い方として、複数の選択肢や可能性がある事象に対して、要約して説明をした時によく使われます。

その際にいきなり「多岐にわたる」と使うのではなく、具体的にどんな選択肢や可能性があるのか候補をいくつか列挙し、それらをひとまとめにするように使います。

また使う場面としては目の前の人(特に上司や先輩など目上の方)に対して説明・報告する時に使うことが多いです。

仕事や会議などでいくつも例を挙げるのではなく、コンパクトかつ短時間で伝えるうえでも「多岐にわたる」は重宝されます。

「多岐にわたる」を使った例文・短文(解釈)

「多岐にわたる」という言葉はいろんな場面で使うことがあります。

そのため使い方を間違えてしまうと「常識がない」と相手に悪い印象を与えてしまいかねません。

フォーマルな場での悪い印象は修正も難しいため、正しい使い方の例文とその解釈を紹介します。

「多岐にわたる」の例文1

面接で趣味を聞かれた際「私の趣味はスノーボード・音楽・サイクリング・旅行と種類や内容を問わず多岐にわたります。そしてたくさんの趣味を通じて人と関わることも楽しみの一つとなっています」

この場合、面接での質問に趣味を聞かれた際、たくさんの趣味を説明しています。

しかしどれもジャンル・種類・内容が異なりまとまりがないため、「多岐にわたる」と言う言葉を使って要約しています。

また「多岐にわたる」とつけることで他にもあるというニュアンスを含めることになるため、答えていない趣味もあると思わせることも可能です。

「多岐にわたる」の例文2

「今回の話し合いで出た意見をまとめると年齢・性別・地域柄など重要とすべき点は多岐にわたることがわかりました。これからはこれらの内容を集約して1つのテーマを決めていこうと思います」

この場合、話し合いの中で出た意見の中身で注目点が複数出てしまったため、意見をピックアップしつつも話をまとめるために使われています。

「多岐にわたる」の例文3

「彼のセンスは本当にすごいと思います。音楽にダンス・アート・作詞と多岐にわたる感性をいろんな場面で発揮してくれます。これからどうなるか期待しています」

この場合、「彼」とされる男性が持つ才能の多彩さに対して使われています。

ジャンル・方法を問わずいろんなことに対して才能を発揮するため、一つ一つを説明することは難しく話をまとめるために用いられています。

「多岐にわたる」の例文4

「これからは後世の方が増えていくと予想されます。今までは若者向けの事業ばかりしてきました。これからは構成者に焦点を当てた介護・福祉・医療・ボランティアと多岐にわたる展開が必要と考えています」

この場合、今後の事業展開を高齢の方に対して焦点を当てていくことを報告しています。

「高齢者」というテーマをもとに底からの展開方法の選択肢はたくさんあるため、その部分が「多岐にわたる」と言う言葉の適応となります。

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