「夜に何かを行う」という意味の中で、「夜なべ」と「徹夜」という言葉があります。
この記事では、「夜なべ」と「徹夜」の違いを分かりやすく説明していきます。
「夜なべ」とは?
「夜なべ」とは、夜間に行う仕事や家事のことを指します。
「夜なべ」と言うと、有名な童話を思い出す人が多いかもしれません。
また、昔の時代のドラマなどで、薄暗い灯りの中で、藁仕事や針仕事などをしているイメージが浮かんできます。
「夜なべ」は日中に終わらなかった仕事を夜まで延長して行うことです。
他にも、昼間とは別の仕事や家事を夜間に行う時にも使われます。
いずれにしても、長時間働いていることになり、大変そうだという印象があります。
会社などで夜間残業をする場合は、あまり「夜なべ」という言葉は使わないようです。
やはりどこか古い時代の言葉のような感じがするのかもしれません。
または、「夜なべ」は会社ではなく、自宅で仕事や家事を行っているというイメージがあるようです。
「徹夜」とは?
「徹夜」とは、一晩中寝ずに起きていると言う意味です。
この場合は寝られないのではなく、寝ないでいるということです。
そのため、体調不良などによって、眠れない状態で一晩過ごすのとは意味が違ってきます。
「徹夜」は他にも、「夜通し」、「夜明かし」、「オール(オールナイト)」、または「完徹」などと言うこともできます。
「徹夜」は仕事や勉強でも使われますが、それ以外でも幅広い意味で使われています。
一晩中寝ずに遊び続けることも「徹夜」ですし、大晦日で寝ずに元日を迎えることも「徹夜」です。
「夜なべ」と「徹夜」の違い
「夜なべ」と「徹夜」の違いを、分かりやすく解説します。
「夜なべ」も「徹夜」も夜起きていることですが、其の時間の長さは違います。
「夜なべ」は夜起きていますが、睡眠は摂ります。
ですが、「徹夜」は一晩中まったく寝ないで朝を迎える状態のことを言います。
まとめ
「夜なべ」も「徹夜」も続けて行うことは、睡眠不足や過労に繋がってしまいます。
体調不良にも繋がってしまうので、十分に気を付けたいものです。
もし、「夜なべ」や「徹夜」をしなければいけない場合は、翌日以降にしっかり休むようにしましょう。
長時間労働や睡眠不足は健康に被害を及ぼすだけではなく、思考や作業効率にも悪影響を及ぼしてしまいます。
無駄な時間や労力を増やさないためにも、日ごろから十分な睡眠を取り、睡眠負債を溜めないことが必要です。
特に日本は世界の中でもトップクラスで、睡眠時間が短い国です。
古くからの長い慣習もあるのかもしれませんが、働き過ぎが問題となっています。
働き過ぎは仕事だけではなく、家事や介護、または育児なども含まれます。
過度な労働を見直し、ワークライフバランスの取れた生活習慣に変えていくようにしましょう。
秋になると、夜が長くなってきます。
夜の過ごし方は人それぞれです。
できるだけやりたくない「夜なべ」や「徹夜」などをするのではなく、至福の時間となるような秋の夜長にしていきたいものです。