「大げさに言う」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「大げさに言う」とは?意味と使い方

「大げさに言う」とはどんな意味の言葉なのでしょうか。

今回は、「大げさに言う」の意味と類語について解説します。

「大げさに言う」とは?意味

「大げさに言う」とは、「事実よりも規模や程度を過大に表現して話すこと」を意味する言葉です。


「大げさに言う」の概要

1の事実を10であるかのごとく言うような「事実として確認されている物事に対して余計な創造を付け足したりでっち上げたりして本来よりも程度を大きくして話すこと」を指す言葉が「大げさに言う」です。

「大げさに言う」「大げさ」とは僧侶がまとう衣装である「大袈裟」に由来しています。

本来は質素で地味であるはずの僧侶なのにとても派手で目立つ衣装を着ているところになぞらえて「本来の程度に比べて角であったり華美であったりする様子」を指す言葉として「大げさ」が使われるようになったとする説が有力です。

もう一つの由来として「分不相応」を意味する古語「おほけなし」が基になっているという説もあります。

どちらの説にも共通しているのは「本来あるべき姿に対して見合っていない」という意味合いです。

元の姿に見合わない、身分や立場にふさわしくないという意味で使われていた「大げさ」という言葉がいつしか「意図的に元の姿から変えること」という意味で使われるようになり現代に通じる「大げさに言う」に変化していったと考えられています。

現在では「大げさに言う」という表現は「言っている本人が意図的であるかどうかにかかわらず元々の事実から離れて程度が甚だしくなっている」ことを意味しており、事実よりも程度が大きくなっているという結果を強調する表現として用いられています。

「大げさに言う」という表現には「事実をねじ曲げて伝えている」という嘘つきのニュアンスが含まれています。

事実とは異なる内容を伝えているので嘘の成分が入っているのは事実ですが、嘘を就いているという認識がなく無意識のうちに程度を大きくしてしまったり客観的な事実と当事者の認識にズレがあったりなど「大げさに言う」行為に必ずしも騙そうとはしていない場合もあります。


「大げさに言う」の言葉の使い方や使われ方

・『彼はいつも話を大げさに言うので信用されていない』
・『大げさに言うのならば命の次に大切な宝物に近い』
・『ちょっとケガしたくらいで救急車を呼べなどと大げさに言うのは感心しない』
・『すぐ大げさに言うのが彼の悪い癖だ』

「大げさに言う」の類語や言いかえ

・話をふくらませる
「話に様々な要素を付け加えて程度を大きくすること」を意味する言葉です。

「大げさに言う」と非常によく似た意味合いですが「大げさに言う」のがひとつの事実にクローズアップして程度を大きくしているのに対し、こちらは中心からどんどん外側に広がっていくような話のスケールを大きくすることを意味します。

・誇張する
「物事の表現が過度であること」を意味する言葉です。

「大げさに言う」のが話しのに内容に対してのみ使われる表現であるのに対し、こちらは話の内容以外にも絵や音楽などさまざまな表現に対して過度であるという意味合いで用いられます。

まとめ

「大げさに言う」は日常会話でもよく使われる言葉ですが、正真正銘の事実に対して使うと相手をうそつき扱いしてしまうことになるので注意しましょう。

意味と使い方
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