「大使館」と「領事館」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「大使館」と「領事館」の違い違い

海外のテロのニュースなどで、時たま耳にする言葉があります。

この記事では、「大使館」「領事館」の違いを分かりやすく説明していきます。

分かりにくい言葉の訳を、あらためてレッスンしていきましょう。

「大使館」とは?

大使館(たいしかん)とは、外国に置いてある自国の役所のこと。

会社のトップは社長ですが、大使館のトップは大使といいます。

そのほか大使館には公使や参事官、外交官、書記官などの色々なポストの人が働いています。

日本の大使館は、世界各地にあります。

そのほとんどが、その国の首都に置かれています。

実際、日本国内には150を超す外国の大使館がありますが、その多くが東京にあつまっています。

大使館のおもな役割は「自国民が安心して暮らせるように努めること」

海外にある日本大使館は、たとえば日本人がパスポートを紛失したらそれに代わる渡航書を発行するほか、やむを得ない理由で逮捕や監禁されたら関係先と交渉もおこないます。

あらゆる面で日本人をフォローするのが大使館です。


「領事館」とは?

領事館(りょうじかん)とは、外国に置かれた国家機関のこと。

おもに領事をおこなうための役所です。

大使館のトップは大使ですが、領事館のトップは総領事とよばれています。

領事館は大使館とのバランスを取るために、首都以外の都市に置かれていることが多いです。

たとえばアメリカの首都はワシントンですが、日本の領事館が置かれているのはワシントンではなくニューヨーク。

首都とは異なる場所にあります。

領事館では領事といわれる、専門的な仕事をおこなっています。

たとえば日本人旅行者が旅先で具合が悪くなったとき。

日本語の話せるドクターや病院をおしえてくれます。

また盗難の被害にあったとき、お金の立て替えや警察に被害届を出してくれます。

海外で困った日本人を、手厚くサポートするのが領事館です。


「大使館」と「領事館」の違い

どちらも海外に置かれた、日本のお役所です。

「大使館」「領事館」の違いを、分かりやすく解説します。

・政治的な干渉はしない領事館

大使館と領事館は、どちらも邦人のサポートのために生まれた役所です。

どちらも同じような目的で設置されていますが、相手国の政府と交渉をおこなうのが大使館。

おこなわないのが領事館です。

政治の色合いが強いのが大使館。

日常的な業務をおこなっているのが領事館です。

そのため相手国といつでも連絡が取れるように、大使館は原則「相手国の首都」におかれています。

領事館が首都以外の都市に置かれているのとは、まるで正反対です。

それぞれの特色を覚えておくと便利です。

まとめ

「大使館」「領事館」の違いを分かりやすくお伝えしました。

どちらも自国民を守るために、外国に置かれた日本の役所です。

大使館も領事館も邦人のサポートのために動いています。

一般の業務に、政治的な動きもくわわるのが大使館。

政治的な動きが少ないのが領事館です。

どちらもよく似たお役所になりますが、それぞれの特徴をおさえておくことがおすすめです。

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