この記事では、「大変」と「誠に」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大変」とは?
「大変」は「たいへん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとが重大であること」という意味で、決して見逃せない重要なものごとを言います。
2つ目は「並みの苦労や努力では済まないこと」という意味で、人にとって大きな困難である様子を言います。
3つ目は上記から転じて「程度のはなはだしい様子」という意味で、含まれる気持ちの度合いとして使われます。
「大」は「おおきい」とも読み「程度のはなはだしいこと」という意味、「変」は「かわる」とも読み「突然起こる異常な出来事」という意味、「大変」で「突然起こる程度のはなはだしい異常な出来事」になります。
「大変」の使い方
「大変」は「ものごとが重大であること」「並みの苦労や努力では済まないこと」「程度のはなはだしい様子」という意味で使われます。
このうち、「程度のはなはだしい様子」は副詞として使われ、ビジネス用語で「大変感謝いたしております」「大変申し訳ございませんでした」と相手意に対して「非常に」「たいそう」という意味で使われます。
ただし、「大変」は主観的な言葉ですので、相手にとっては「誠意が足りない」と感じることもあるので注意が必要です。
「誠に」とは?
「誠に」は「まことに」と読みます。
意味は「間違いなくそうである様子」で、あるものごとを本当であると認めることを言います。
「誠」は「うそ偽りのない心」「真心」という意味です。
「誠に」の使い方
「誠に」は「間違いなくそうである様子」という意味で使われます。
副詞として日常的に「誠にそう思う」と使われたり、ビジネス用語として「誠にありがとうございます」「誠に申し訳ございません」と使われたりします。
「本当に」「心から」「嘘偽りなく」という意味で使われる言葉で、誠意を表したい時に使えます。
「大変」と「誠に」の違い
「大変」はビジネス用語で「非常に」「たいそう」という意味です。
「誠に」はビジネス用語で「本当に」「心から」「嘘偽りなく」という意味です。
「大変」の例文
・『この度は納品ミスをしてしまい大変申し訳ございませんでした』
・『大変恐縮ですが、こちらの書類にサインを頂けますでしょうか』
・『弊社の提案にご賛同頂き大変感謝いたしております』
・『大変お手数ですが、空欄にご記入の上ご返送下さいますでしょうか』
「誠に」の例文
・『この庭園はいつ来ても誠に美しい眺めだ』
・『この度はイベントにご協力頂き誠にありがとうございます』
・『本日はご来店頂き誠にありがとうございます』
・『誠に残念なことではありますが、今回は見送らせていただきます』
まとめ
今回は「大変」と「誠に」について紹介しました。
「大変」は「非常に」「たいそう」、「誠に」は「本当に」「心から」「嘘偽りなく」と覚えておきましょう。