この記事では、慣用句の「失態を犯す」の意味を分かりやすく説明していきます。
「失態を犯す」とは?意味
「失態を犯す」の読みは、「しったいをおかす」で、「面目をそこなったり、人の笑いものになるような失敗をすること」を意味する慣用句です。
「失態を犯す」の概要
「失態を犯す」の慣用句を構成する「失態」と「犯す」について少し詳しく説明します。
「失態」は「体面を失ったり、面目をそこなう様な失敗」や「人の笑いものになるような失敗」を意味します。
また「犯す」は「法律的に、または倫理的にも行ってはならない行為をすること」を指す言葉ですが、そこから広く「失敗すること」にも使われる言葉です。
従って、この二つの言葉で構成される「失態を犯す」は「面目をそこなったり、人の笑いものになるような失敗をすること」の意味となるのです。
また、「失態」の後に続く動詞として、「演じる」を使った「失態を演じる」と言う慣用句もあります。
この慣用句で使われている「演じる」の意味は、「良くないことで、人目に付くようなことを行う」ことを指しており、慣用句全体の意味としては「失態を犯す」と同じです。
両方の慣用句とも、見聞きすることは同じ様にありますが、「失態を演じる」の方が正しいとする人も少なくないため、こちらを使う方が無難かもしれません。
しかし「失態を犯す」も慣用句として定着した言葉で、もちろん間違いではありません。
ちなみに、「失態を犯す」と言う言葉は、「面目をそこなったり、人の笑いものになるような失敗をすること」であり、失敗が人の目にさらされることが前提の言葉です。
従って自分の中で失敗したと感じても、それを「失態」や「失態を犯す」とは言いません。
「失態を犯す」の言葉の使い方や使われ方
「失態を犯す」の慣用句は、以下の例文のように使われます。
・『彼の凡ミスが、大きな失態を犯す原因となってしまいました』
・『彼女は失態を犯すと、ひどく落ち込んでしまうので、すぐにそのことが分かります』
・『失態を犯すことは良くないことですが、それを反省することで、人は成長するものです』
・『彼は失態を犯すことが、悪いことだと思っていないかのように、平然としている』
・『失態を犯すことを恐れて、挑戦しないことも良くないことです』
「失態を犯す」の類語や言い換え
「失態」の類語としては「失策」や「不始末」や「失敗」や「しくじり」や「へま」などが挙げられます。
また、「失態を犯す」で使われている「犯す」の類語としては、「演じる」や「起こす」や「やらかす」などが挙げられます。
従って、「失態を犯す」は、「失策を演じる」や「不始末を起こす」や「失敗を起こす」や「しくじりを起こす」や「へまをやらかす」などと言い換えることが出来ます。
まとめ
「失態を犯す」とは、「面目をそこなったり、人の笑いものになるような失敗をすること」を意味する慣用句です。
「失態を犯す」と、同じ意味の慣用句として「失態を演じる」もあります。