大リーグなどの野球で、知らない単語が飛び交っていることがあります。
この記事では、「失点」と「自責点」の違いを分かりやすく説明していきます。
気になる言葉を、マスターしておきましょう。
「失点」とは?
失点(しってん)とは、相手に点を奪われてしまうこと。
思わぬスキをつかれて、点を奪われてしまうことです。
言い換えれば、相手のチームの得点です。
例えば0対0で踏ん張っているシーン。
相手チームのバッターがホームランを打ったら、1失点となります。
失点は「失ってしまった点数」のこと。
「失」という漢字には、失敗する、損ねるという意味もあります。
また取り乱すという訳もあるので、スランプになってしまい、今ひとつ調子が出ない時にもつかわれます。
コンディションが悪くなってしまい、相手に得点を許してしまったシーンなどに用いられます。
失点は相手の得点のこと。
そのため5対10で野球の試合が終了したとき、5点取ったチームからみると「10点の得点を失っている」ことになります。
点が奪われた事実は変わらないので「10失点の惨敗をした」などと用います。
逆に5対0で終わったときは、失った点はないので「無失点だった」という言い方をします。
「自責点」とは?
自責点(じせきてん)とは、ピッチャーに責任があるときの失点です。
失点とは、相手チームの得点のこと。
そのため自責点とは、投手に問題があって点を奪われてしまったシーンで用います。
「自責点」という言葉は、野球以外ではあまり使われないワードです。
この場合の「自責」の自とは、自分自身のこと。
この場合の自分自身は、ピッチャー自身のことを指しています。
つまりピッチャーの立場から考えて「球の投げ方に問題があった」と考えた場合は、自責点となります。
自責点はピッチャーの成績をつけるために、おもに記録員と呼ばれる人が付けます。
一般的なルールとして、アウトの機会が3回あると、自責点のカウントはされません。
ただその判断はあいまいで、難しいものになっています。
「失点」と「自責点」の違い
どちらも野球の点数を、管理するために使われます。
「失点」と「自責点」の違いを、分かりやすく解説します。
・ピッチャー目線が自責点
どちらも相手チームに点数を取られてしまったときに用いる、負けの言葉です。
点が付いているので紛らわしいのですが「失点」とは相手チームの得点そのもののこと。
3失点というと、3点ライバルチームが得点を入れたという意味です。
自責点はピッチャーに責任がある失点のこと。
失点であることに変わりはないのですが「ピッチャー目線でカウントされているか」が大きな違いになります。
まとめ
「失点」と「自責点」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも野球の点数にまつわる言葉です。
失点とは相手チームのポイント、点数そのものです。
それに対して自責点は、ピッチャーに責任がある失点のこと。
ピッチャーの成績を管理するための減点です。
違いをおさえて、野球に詳しくなっていきましょう。