この記事では、「威喝」と「威嚇」の違いを分かりやすく説明していきます。
「威喝」とは?
お大きな声を出して相手を怖がらせることです。
「喝」という漢字には大声をあげるという意味があります。
このことからもわかるように、「威喝」は怖がらせ方が大声をあげる場合をいいます。
相手がおらず、ただ大声を出すことではありません。
大声を出して、相手を怯えさせることを指しています。
たとえば、いたずらをする子どもがいたとします。
「ダメだよ」と優しく言ってもいうことを聞きません。
脅せば怖がっていうことを聞くだろうと思い、いたずらをするのはダメなことを示すために、大きな声を出しました。
この行為が「威喝」です。
なぜ大きな声を出して脅かすのかは、いたずらをする子どもを脅すためだけでなく、さまざまあります。
「威喝」の使い方
大きな声を出して相手を怖がらせることを指して使用します。
怖がらせる方法が大きな声を出す場合だけをいいます。
権威を使う、恐ろしいものを見せる、暴力をふるうなど、大声を出す以外の方法で怖がらせることには使用しません。
「威嚇」とは?
威力を見せて相手を怖がらせることです。
猫の行動で考えてみます。
動物病院に連れて行くと看護師や医師に猫にとって嫌なことをされてしまいます。
それを知っている猫は、「近寄るな」といわんばかりに、「シャー」と声を出したり、牙を見せたりします。
このような行動をして、自分の威力を示し相手を怖がらせようとしているのです。
これが「威嚇」です。
縄張りを持っている動物はこの行動をすることが珍しくなく、サルやライオンなどさまざまな動物がこの行動をしています。
発情期にもこの行動がみられます。
動物の場合は「威嚇」しているときに近づくと危険です。
人間も「威嚇」をすることがあります。
睨む、武器を使う、兵器をみせつけるなどして、威力を示し相手を怖がらせようとします。
人間の場合も「威嚇」しているときに近づくと危険です。
なぜ相手を怖がらせようとするかというと、その理由はさまざまですが、主に相手を抑えつけるためです。
「威嚇」の使い方
威力を見せて相手を怖がらせることを指して使用します。
怖がらせる方法が威力を見せる場合だけに使用します。
大きな声を出すなど、威力を見せる以外の方法で怖がらせる場合には使用しません。
「威喝」と「威嚇」の違い
相手を怖がらせるという意味が同じです。
違いは怖がらせる方法です。
「威喝」は大きな声を出し、「威嚇」は威力を見せて怖がらせます。
「威喝」の例文
・『相手を威喝する』
・『隊長に威喝された』
・『いつも威喝される』
・『あの人は威喝してばかりだ』
「威嚇」の例文
・『猫に威嚇されても怖くない』
・『カマキリが威嚇するポーズ』
・『相手を睨んで威嚇する』
・『威嚇されて近づけない』
まとめ
どちらの言葉にも相手を脅すという意味がありますが、どのような方法で脅すのかという点に違いがあります。