「嫌悪」と「怒り」 の違いとは?分かりやすく解釈

「嫌悪」と「怒り」 の違い違い

普段の日常生活を送る中で、何気なく使っている「嫌悪」「怒り」、このふたつの単語はどちらも対象となる人や物事に対してマイナスなイメージを抱いているときに使う言葉です。

普段の会話だったり、物語を読んでいるときだったり、目にすることも多く、どちらも感情をあらわしているので実際に誰かや何かに対してそのような感情を抱いたことがある方も少なくはないと思います。

しかし、しっかりとした意味の違いまで分かっている方はあまり多くないように感じます。

それでは、この記事では「嫌悪」「怒り」の違いについて分かりやすく説明していきたいと思います。

「嫌悪」とは?

「嫌悪」とは、憎んだり嫌ったりすること、とても強い不快感があるということを指しています。

対象となる人や物事のことが不愉快で拒否したいという感情をあらわしています。

また、「嫌悪」の反義語は「愛好」です。


「怒り」とは?

「怒り」とは、おこることやいきどおることを指します。

人間が持っている原初的な感情のひとつで、いろいろな理由や原因で引き起こされる、何かを傷つけられたときや侮辱されたときに起きる感情です。

「頭にくる」「腹が立つ」「かっとなる」といったあらわし方をすることもあります。

また、その原因や理由は、一般的なものもありますが人によって違うものもあり、本当に様々なものとなっています。


「嫌悪」と「怒り」の違い

「嫌悪」「怒り」の意味を説明しましたが、ふたつの言葉のニュアンスの違いは伝わりましたでしょうか。

それでは、ふたつの言葉を比べながら、どのような点が違っているかを具体的に説明していきたいと思います。

まず、「嫌悪」は対象となる人や物事に対して、憎んだり嫌ったりして拒否することを言いますので、対象のことが「嫌い」であるといえます。

対して「怒り」は、単に怒ることなので、「嫌い」であるかどうかは関係しません。

たとえば大事な自分の子供や恋人にも、怒ることはあるでしょう。

「嫌悪」「怒り」は、根本的にまったく違った感情なのです。

また、「嫌悪」は対象のことが不愉快で拒否したい、拒絶したいと思うことなので、すべてが拒否・拒絶につながるわけではない「怒り」とはまったくの別物です。

「嫌悪」を使った例文を2つ紹介

・『幼い頃から自己中心的でまわりに迷惑をかけてばかりの彼は私へのあたりも強く、この年になった今でも、彼にはどうしても嫌悪感を抱いてしまう。』

・『高校受験の勉強はとてもむずかしく、大切なことだとは分かっているがどうしても数学だけには嫌悪感がある。』

「怒り」を使った例文を2つ紹介

・『僕は我ながら何事にも動じない人間だと思うが、大切な仲間を傷つけられたときは怒りの感情を覚えた。』

・『あまり強く言ったつもりはなかったのだが、どうやら彼の怒りを買ってしまったようだ。』

「嫌悪」と「怒り」の違いのまとめ

いかがでしたでしょうか。

「嫌悪」は対象に対して不快感があり拒否したいと思うことであり、単に怒ることをあらわす「怒り」とはまったく違った意味をもつ言葉でした。

普段も使う言葉だと思いますので、しっかりと覚えておきましょう。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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