この記事では、「安堵」と「安心」の違いを分かりやすく説明していきます。
「安堵」とは?
「安堵」は心が休まったうえで、自分の心にあった不安が解消された状況下になることを、「安堵」と呼びます。
「安心」と同じ意味ではないのかと思われるでしょうが、「安心」の場合は不安があっても実は落ち着いている様子が「安心」に当たるため、「安心」とは表面上そのように装うことにあるのです。
「安心」とは?
「安心」は不安があろうと恐怖があろうと、落ち着いていられることを指します。
その為、「君といると安心できる」という言葉は、君という存在がいると不安や恐怖があってもなぜか落ち着いていることが可能で、冷静でいることができるという意味になるのです。
「安堵」と「安心」の違い
「安堵」と「安心」の違いは、不安材料や恐怖という心理的問題が解決されているかそうではないかです。
「安心」は一見すると不安や恐怖という存在が無い様に見えますが、実はそうではなく、心の中でそう思っているに過ぎず、どこかで不安や恐怖を感じていることも多いです。
逆に「安堵」は、問題が解決していますので、恐怖や不安という材料そのものがないです。
ですので両者の違いは、不安や恐怖などのマイナス要因があるか無いかが重要な違いのポイントになります。
「安堵」の例文
・『君の問題に対する姿勢が功を奏して安堵したよ』
この例は、気味という存在が問題解決を無事量り、不安材料を払しょくしたという例です。
「安堵」は問題が払しょくしていることであるため、「安心」ではなく、「安堵」を用いるのが正しいです。
・『そこまで問題に対処してもらうと安堵せずにいられない』
この例は、問題の対応に当たったものが完ぺきに不安材料を取り去ったが故、問題を解決してもらった側は、不安を感じるなど滅相もないと述べています。
つまり、問題を解決したものの手腕を高く評価したうえでお礼に近い形で、「安堵」という言葉を使用しているのです。
「安心」の例文
・『その言葉が聞けて安心だ』
この例は、心が休まり恐怖や不安を感じなくなったという意味です。
あくまで不安材料は残っていますが、人物が放つ言葉などで勇気づけられ、不安を難じなくなったということになります。
・『安心するにはまだ早い』
この例は、不安や恐怖を感じずにいるにはまだ早いという例です。
恐らく問題が山積みで心休まる時間などがない状況下であると予測します。
まとめ
「安堵」と「安心」の違いは、不安や恐怖といったマイナス要素を取り去っているか、マイナス要素を抱えたうえであえてマイナス要素を受け入れる状況にあるかという違いです。
「安心」は、不安材料を受け入れることができるが故、恐怖や不安を感じないにすぎず、実際には不安材料は存在します。
ですが、「安堵」は、不安材料そのものが消滅していますので、不安を感じたり、恐怖を感じる必要性がないのです。
その為、「安堵」の方がより心が休まり、かつ気分も晴れやかであるのが「安堵」です。